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X(旧Twitter)の表示不具合とJavaScript必須化をめぐる話

キーポイント

何が起きているのか

今回の元記事リンクを開くと、実際の投稿内容ではなく、Xのエラーメッセージが表示されていました。内容をざっくり言うと、

という案内です。

ここで出てくるJavaScriptとは、ウェブページを動的に動かすためのプログラムのことです。たとえば、ボタンを押したときの反応、投稿の読み込み、画面の切り替えなど、今どきのウェブサービスにはほぼ欠かせません。

昔のウェブサイトは「文字と画像を読む」だけでも十分でしたが、Xのようなサービスは画面の裏でどんどん情報を読み込むタイプです。なので、JavaScriptが切れていると、ページがまともに動かないことがあるわけです。

ちょっと不便だけど、今のウェブではわりと普通

正直、これはXに限らず最近のウェブサービス全般に言える話です。
「JavaScriptをオフにしたままでもある程度読める」サイトは減っています。

個人的には、これは便利さと引き換えの仕様だと思います。
投稿の無限スクロールやリアルタイム更新みたいな機能は、見た目以上にJavaScriptに頼っています。だから、軽快に動く反面、環境が少し違うだけで途端に不調になる。ここが現代ウェブの面白さでもあり、面倒くささでもある、という感じです。

プライバシー拡張機能が原因になることもある

エラーメッセージには、​privacy related extensions つまり、広告ブロッカーやトラッキング防止系の拡張機能が原因かもしれない、という示唆もあります。

これは少しややこしいポイントです。

image_0001.svg

要するに、​​「見せたくないものを止める」機能が、「見せるために必要なもの」まで止めてしまうことがあるんですね。
こういうのは、利用者からするとかなりストレスです。安全や快適さを求めて設定したのに、肝心のサービスが使えなくなる。なかなか皮肉です。

この投稿が示していること

今回確認できたのは投稿本文そのものではなく、Xのエラー表示でしたが、それでも読み取れることはあります。

1. XはかなりWebアプリ寄り

Xは単なる「記事を読むサイト」ではなく、​アプリのように動くウェブサービスです。
このタイプのサービスは、ブラウザ側の性能や設定にかなり敏感です。

2. 使う側の自由度は意外と小さい

ブラウザの設定を細かくいじっている人ほど、「急に見られない」が起きやすいです。
これは自由なネット利用のはずなのに、実際にはサービス側の想定環境に寄せる必要がある、ということでもあります。

3. エラー文面からも“現代ウェブの依存関係”が見える

JavaScript、対応ブラウザ、拡張機能。
たったこれだけの案内文なのに、現代のウェブがどれだけ多くの前提の上に成り立っているかが見えてきます。地味ですが、かなり象徴的だと思います。

まとめると

今回の元記事リンクは、投稿内容の紹介というより、​Xが動かないときに出る典型的なエラーメッセージを示していました。
ポイントは、Xを使うにはJavaScriptが実質必須であり、プライバシー保護系の拡張機能も影響しうる、ということです。

「ウェブは開かれていて自由」という印象がある一方で、実際にはこうした細かな条件に左右される。そこに、便利さの代償みたいなものを感じます。個人的には、技術が進んだぶんだけ“普通に見えること”の難易度が上がっているのが、ちょっと面白いし、ちょっと困るところだと思います。


参考: X (formerly Twitter)

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