モデルの「知識の切れ目」を探ると、訓練の癖まで見えてしまう
この記事を読んでまず思ったのは、モデルに「いつまで知っているか」を聞くだけで、ずいぶん深いところまで覗けるものだな、という驚きだった。知識の古さを当てるだけなら地味にも見えるけれど、著者はそこから training run の境目や、どの世代のチャットが混ざっていそうかまで読もうとしている。こういう発想はかなり好きだ。モデルをブラックボックスとして眺めるのではなく、返答の癖を手がかりにして、逆向きに訓練過程を推理していく感じがある。 特に面白かったのは、単純な「知っている/知らない」ではなく、日付の自認や「自分は誰か」という自己申告まで材料にしているところだ。大規模言語モデルは、実際の知識だけでなく、訓練データに何度出てきたかにも引っ張られる。だから「今日は何日?」と聞いたときに、実際の知識とずれるだけでなく、古い時代にいるつもりで答えることがある。そこに、過去の ChatGPT や Claude の会話が混ざっていそうだ、という読みを重ねるのはかなり筋が通っていると思う。 ただ、読んでいて少し引っかかったのは、ここで出てくる推定がどこまで本当に訓練データの時期を表しているのか、やっぱ
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