IRCのまま分散チャットを成立させる「Parley」が狙っていること
分散型のチャットサービスというと、専用アプリや新しい操作体系を想像しがちだが、Parleyはかなり違う方向を向いている。見た目も使い方もできるだけ普通のIRCに寄せ、そのうえで各ドメインが自前で運用できる連合型の会話網を作ろうとしている。今回の更新は、その設計が単なる理想論ではなく、実際に動く形でどこまで詰められているのかを示す内容だ。特に、相手のインスタンスが先に「こんにちは」と言ってきた場合でも、その相手の情報をきちんと記録する修正は、分散システムらしい地味だけれど重要な手当てだと思う。 Parleyは、中心サーバーを持たないチャットネットワークを作るプロジェクトだ。各人や各チームが自分のドメイン用の小さなインスタンスを立て、DNSと `.well-known` の公開情報で互いを見つけ、署名付きのHTTPメッセージでやり取りする。その上で、利用者からは平凡なIRCサーバーに見えるように作られている。irssi、WeeChat、Textualのようなクライアントをそのままつなぎ、追加プラグインなしで使えるのが売りだ。 利用者名もメールアドレスに近い形を取る。たとえば `alice@
papoo.work