SamsungのPIMが見せた「メモリの中で計算する」現実味と厄介さ
SamsungがHot Chips 2026で示したのは、メモリをただの保管場所ではなく、計算の場としても使うProcessing-in-Memory、いわゆるPIMの具体像だった。LPDDR5Xの中にMAC演算器を入れつつ、外からは通常のメモリチップのように扱える、というのが肝だ。発想自体は昔からあるが、今回は理論ではなく、実装と運用の面倒さまでかなり踏み込んでいる。面白いのは、性能の話より先に、OSやキャッシュとの相性の悪さがはっきり見えてくるところにある。 元記事が紹介しているSamsungのLPDDR5X-PIMは、見た目こそ通常のLPDDR5X-9600チップだが、16 banksそれぞれにPIM blockを持たせた設計になっている。DRAMは内部で bank に分かれていて、通常は memory controller が bank を選び、row を開き、column access strobe、つまり CAS 命令でデータを読む。だがPIMでは、その bank にぶら下がった演算ブロックが内部帯域を直接使う。外部バスに縛られないので、16 banks全体で理論上 614
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