Excelの文字が勝手に変わる本当の理由 ―― テーマフォントとAptos騒動
「昨日まで普通だったのに、開いたら文字の形も行の高さも違う」。Excelでこれをやられると地味に腹が立つ。ネット上の解説は「値のみ貼り付けを使え」「条件付き書式を消せ」で止まっているものが多いが、それは症状の一部でしかない。原因の大半は、もっと下のレイヤーにある。フォント名がセルに直接書かれていないこと ―― つまりテーマフォントという仕組みだ。 Excelのフォント一覧を開くと、いちばん上に「テーマのフォント」という区切りがあって、`游ゴシック(本文)` `游ゴシック Light(見出し)` の2つが並んでいる。既定の状態では、あなたが打ち込んだセルはこの「本文のフォント」を参照している。具体的な書体名(游ゴシック)を持っているのではなく、「このブックのテーマが本文用に指定している書体、それが何であれ」という*ポインタ*を持っているだけだ。 だから、テーマが変わればセルの見た目も一斉に変わる。ページレイアウトタブの「テーマ」や「フォント」を切り替える、別のテーマが設定されたブックにシートをコピーする、あるいはテーマ設定の異なる環境でファイルを開く ―― どれをやっても、一文字
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