評価者を雇いながら、自分で「それはおかしい」と言う不思議
率直に、かなり気持ち悪さのある話だと思った。AIの安全性をチェックする側が、チェックされる側からお金を受け取る。しかも当事者がそれを「本来は違う形であるべきだ」と同じ発表文の中で認めている。そこまで分かっていて、なおその形で進めるしかないのか、という後味の悪さが残る。 ただ、完全に机上のきれいごとで済まないのも分かる。外部の独立評価って、実際にやろうとすると人も金も足りない。専門家を集めて、モデル内部に近いところまで入ってもらうには、かなり重いコストがかかるはずだ。記事にあるように、非営利団体や政府資金の受け皿がまだないなら、企業が先に金を出すしかない、というのは現実としては理解できる。だからこそ厄介で、理想と実装の間に大きな穴が空いているのだと思う。 いちばん引っかかったのは、「独立」の意味がどこまで本当に独立なのか、という点だ。評価者に社員並みのアクセスを与えるのは、それ自体は強い。外から遠く眺めるだけより、ずっと踏み込める。でも報告義務や公開のルールが未整備なら、その結果は結局、企業の内部事情に吸い込まれてしまうかもしれない。危ない発見があっても、製品を売る側の都合で止まるのでは
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