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LLMが暗号解析をやる時代が、もう「実験」では済まない

いちばん引っかかったのは、「LLMで暗号解析なんて本当にできるのか?」という問いが、もう半分くらい終わっていることです。この記事を読んでまず思ったのは、AIの得意分野として想像されがちな文章生成やコード補助を、かなり危ない方向に押し広げてきたな、ということでした。

暗号解析って、ただ難しい数学の問題というより、実際のセキュリティに直結する領域です。しかも、攻撃が見つかったかどうかを機械的に確かめやすい。だからこそベンチマークとしてはきれいなんですが、同時に「きれいだから安心」ではまったくない。むしろ、モデルが既知の攻撃を再現するだけでなく、設計上の穴や証明の誤りまで拾ってしまった、という点が怖いです。ここは単なるベンチマークの成績表ではなく、研究ツールがそのまま防御側の警報装置にもなっている感じがします。

それでも、すぐに「AIが暗号を破るようになった」と大騒ぎするのは少し早いとも思いました。記事の数字を見ても、現実の強度のまま全部突破しているわけではないし、スケールダウンした問題で強い、という面がかなり大きい。つまり、今のところは「万能の暗号破り」ではない。でも、研究者がわざわざ100,000ドル規模の費用や大量の出力トークンをかけてまで攻撃を引き出せた、という事実は重いです。人間の暗号研究でも、最初は“これはたぶん無理”の壁を、しぶとく掘っていくところから始まるので、そこにLLMが入ってきたら発見の速度が変わるのではないかと思います。

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個人的には、ここで見えているのは「AIが暗号を理解した」というより、「探索を大量に回せる新しい共同研究者が出てきた」という感覚に近いです。人間が仮説を立て、モデルが文献を掘り、別のモデルやエージェントが突き合わせる。そういう流れで、既知の結果の再発見だけでなく、未報告の脆弱性まで見つけてしまう。便利さと危うさが同じ手触りで来るので、暗号分野の人たちが早めにこのベンチマークを持ったのはかなり賢い判断だと思いました。

参考: Measuring LLMs' Ability to Perform Cryptanalysis - Schneier on Security

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