まず、CloudflareがForgeをオープンソースで出した、という部分に少しほっとした。AnthropicがStainlessを買って自前のSDK generatorをしまった、という流れの直後だからなおさらだ。こういう基盤ツールは、便利なだけに“ある日突然使えなくなる”不安がつきまとう。だから、少なくともCloudflareは外に出したままにしたのか、というのが最初に引っかかった点だった。
ただ、記事を読んでいて面白かったのは、これは単なる「オープンソースの勝ち」みたいな話ではないことだと思う。SDK generatorって、APIを使う側から見ると地味だけど、実際には開発体験をかなり左右する。各言語向けのSDKを毎回きれいに揃えるのは面倒だし、そこを自動化できるとエコシステム全体が楽になる。逆に言うと、そこを自社の都合で閉じると、使う側は急に依存先の機嫌をうかがう形になる。Anthropicの買収と停止、Cloudflareの公開は、その対比がかなり露骨だった。
もう一つ思ったのは、こういうツールの価値って「生成できること」そのものより、「誰が維持し、どれだけ信頼できる形で続くか」にあるんだろう、ということだ。SDK generatorは一度作って終わりではなく、APIの変更に追随しないとすぐ壊れる。だからこそ、買収して囲い込むのか、公開してコミュニティを巻き込むのかで、将来の見え方がかなり変わる。記事はその選択の違いを淡々と伝えているけれど、読後感としては、Cloudflareの判断のほうが開発者には素直に嬉しい、という気持ちが残った。
参考: Anthropic bought Stainless and shuttered its SDK generator. Cloudflare open-sourced Forge instead.