まず思ったのは、Claudeもついに“チャットで答えるAI”の枠に収まらなくなったんだな、ということでした。会話の中で文章やスライドを作れるなら、ユーザーはわざわざ別のアプリへ移らなくていい。そこはかなり強いです。AIの性能そのものより、日々の作業導線をどこまで短くできるかの勝負になってきている感じがします。
一方で、少し引っかかったのは、これが「便利な新機能」というより、結局はGoogle DocsやSlidesの領域に真正面からぶつかっていく話だという点です。Claudeのモデルが優れていることと、実際に人が毎日使う作業空間に自然に入り込めることは別問題です。Anthropicがやろうとしているのは後者で、しかも「one Claude」としてチャット、Artifacts、Design、Docs、Slidesを寄せていく。発想としてはかなり筋がいいと思うけれど、同時に、何でも1つの画面で済ませる方向は、便利さと窮屈さが背中合わせにも見えました。
特に面白いのは、これが“AIが文章を作る”から一歩進んで、“AIが共同編集する”ところまで来ていることです。コメントまで付けられるなら、単なる生成ではなく、共同作業の相手として振る舞おうとしている。ここまで来ると、AIは下書き係というより、かなりクセのある同僚に近い。うまく使えれば頼もしいけれど、どこまで任せるかは人間側がかなり意識しないといけない気もします。
参考: Claude comes for Gemini with its own take on Docs and Slides