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Circle共同創業者が挑む「AIネイティブ銀行」Catena Labsとは何か

記事のキーポイント

いま何が起きているのか

Fortuneの記事は、Circleの共同創業者であるSean Neville氏が、新しいスタートアップCatena Labs3,000万ドルを集めた、という話です。
しかもこの会社、ただのAI企業ではありません。狙っているのは、ざっくり言うと​「AIのための銀行」​です。

最初に聞くと「え、AIに銀行?」と戸惑いますよね。私もかなり面白い発想だと思いました。
でも中身を読むと、単にAIに口座を作らせる話ではなく、​AI agentが人の代わりにお金を扱う世界を見据えたインフラづくりなんです。

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AI agentが勝手にお金を動かす未来

この記事で何度も出てくるのがagentic financeという言葉です。
これは、AI agent(人の代わりに動くソフトウェア)が、買い物や支払い、送金などを担当する金融の形を指します。

たとえば将来、こんなことが起きるかもしれません。

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StripeやVisaのような大手も、こうした世界を予想しているそうです。
つまりこれは、一発ネタの未来話ではなく、​金融業界全体が注目している変化なんですね。

ただし、ここが重要です。
AIにウォレット(お金を入れる入れ物)を持たせること自体は簡単でも、​企業や利用者が安心して任せられる仕組みを作るのは別問題だとNeville氏は話しています。

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これ、すごく本質的だと思います。
技術的に「できる」ことと、社会的に「任せられる」ことはまったく違うんですよね。

Catena Labsは何を作っているのか

Catena Labsは、当初は「AI-native bank」とだけ言っていて、正直ちょっとふわっとしていました。
でも今は提供内容がかなりはっきりしてきたようです。

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招待制で使えるプラットフォームを公開し、そこでは人間がAI surrogates(代理のAI)​に対して、次のようなguardrails(安全柵)​を設定できます。

要するに、AIが勝手に暴走しないように、​​「ここまではOK、ここから先はダメ」​を人間が決める仕組みです。
派手さはないですが、こういう地味な制御こそ本当に大事だと思います。金融は特に、ミスがそのままお金の損失につながりますから。

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さらに銀行ライセンスまで狙っている

Catena Labsは、米国のOCC(Office of the Comptroller of the Currency)​に対して、​national trust bank charterを申請したとも発表しています。

専門用語をかんたんにいうと、これは​「銀行のようにお金を扱うための公式なお墨付き」​を取りにいく動きです。
会社がただソフトを作るだけでなく、​預かりや決済を正面からやる気だということがわかります。

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ここはかなり野心的です。
AIのUIを作るだけならスタートアップとして珍しくありませんが、​規制当局と向き合いながら金融インフラを作るとなると、話は一気に重くなります。
でも逆に言えば、それだけこの領域では信頼が勝負ということでもあります。

調達の中身と背景

今回のSeries Aは、​Acrew Capitala16z cryptoが主導しました。
ほかにもBreyer Capital、General Catalyst、QEDが参加しています。

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Catena Labsはすでに2025年に、​a16z crypto主導で1,800万ドルの初期ラウンドを調達していました。
それに続いて今回の3,000万ドルですから、投資家たちがこのテーマをかなり真剣に見ているのがわかります。

ただ、Neville氏は評価額(valuation)は明かさなかったとのこと。
ここはいつものベンチャー投資らしいところで、期待は大きいけれど数字はまだ秘密、というやつです。

なぜ今、こんな会社が注目されるのか

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理由はシンプルで、​AIが“会話する存在”から“実際に動く存在”になりつつあるからです。
昔のAIは質問に答えるだけでしたが、今はタスクを実行する方向に進んでいます。
その延長線上に「支払い」や「送金」があるのは、かなり自然な流れです。

ただ、金融は他の分野よりずっと慎重さが必要です。
メールの下書きを間違えるのとは違って、​お金の送金ミスは笑って済まないからです。
だからこそ、Catena Labsのような会社が「AIを賢くする」だけでなく、​AIを縛る仕組みまで作るのは筋が通っています。

個人的には、この方向性はかなり面白いと思います。
AIの進化って「もっと自由にやらせる」話になりがちですが、現実には自由よりも統制の設計のほうが価値を持つことが多いんですよね。

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それでも、まだ“未来”は始まったばかり

Neville氏自身も、「It’s very early days」と話しています。
つまり、まだ全然完成形ではない、ということです。

実際、現時点では多くの人がAIに財布を預けるところまでは来ていません。
けれど、Neville氏は最初の取引の大半はagentが実行するようになると予想しています。

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この見立てが当たるかどうかはまだわかりません。
でも、少なくとも「AIが情報を探すだけで終わる」のではなく、​お金を動かす役まで担うという未来が、業界の真ん中で真剣に語られているのは間違いありません。

そして最後は、ちょっと人間くさい話

面白いのは、AIが主役っぽいこの話の最後で、Neville氏がこう言っていることです。
​「We are hiring humans.」​

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つまり、AI-native bankを掲げながら、結局は人間も必要だと認めているわけです。
これ、妙にリアルです。どれだけAIが進化しても、信頼の設計、判断、説明責任はやっぱり人間が背負う部分が残るのでしょう。

Catena Labsの挑戦は、単なる“AIバズワード”ではなく、​AIと金融の間に橋をかける試みとして見るとかなり興味深いです。
うまくいけば、AI agentが当たり前にお金を扱う時代の土台になるかもしれません。
逆に言えば、ここで失敗すると、AI×金融の夢はしばらく足踏みする可能性もあります。

どちらにせよ、これはかなり重要な実験だと思います。

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参考: Circle cofounder raises $30 million for Series A ‘AI-native bank’ Catena Labs | Fortune

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