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Gemini Intelligenceは“高スペック前提”の新機能、Pixel 9やGalaxy Z Fold 7は対象外の可能性

記事のキーポイント

何が起きているのか

Googleが発表した「Gemini Intelligence」は、Android向けの“上位AI機能セット”みたいなものです。
ざっくり言うと、ただのAI搭載ではなく、​より賢い自動入力、Gboardの強化された音声入力機能「Rambler」、「Create my Widget」​のような、ちょっと未来感のある機能をまとめたブランド名だと思えばOKです。

ここで面白いのは、Googleがこれをかなり高性能な端末向けに絞っていることです。
「AI機能なら、古い機種にも広く配るのでは?」と思いがちですが、今回はそう単純ではなさそうです。

かなり厳しい対応条件

記事によると、Gemini Intelligenceを使うには次のような条件が必要です。

正直、ここまで条件が多いと「対応機種を広げる気があまりないのでは?」とも感じます。
もちろん、高度なAI機能を安定して動かすにはスペックが必要なのは当然です。でも、Googleが“プレミアム体験”として切り分けたい意図もかなり見えます。

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Pixel 9やGalaxy Z Fold 7が厳しい理由

今回のポイントは、​Gemini Nano v3という条件です。
これはGoogleの小型AIモデルで、端末上で動くAI機能の土台のような存在です。

Googleが開発者向けページで示した対応端末一覧を見ると、​Nano v3はほぼ2026年の新機種中心でした。
たとえば、以下の端末が並んでいます。

一方で、​Pixel 9シリーズはNano v2のまま。
さらに記事では、​SamsungのGalaxy Z Fold 7もNano v2として扱われており、Gemini Intelligenceの条件を満たせない見込みだとしています。

ここはかなり意外です。
Pixel 9もGalaxy Z Fold 7も、普通に考えれば“十分新しい高級機”です。なのに、最新AI機能の条件から外れるかもしれない。
これはユーザーからするとちょっと冷たく感じるはずです。

ただし、まだ断言はしきれない

記事でも注意しているように、​ここで言っているのはGemini NanoのPrompt API対応であって、モデル全体の可否を完全に断定するものではありません。
また、​今後のOSアップデートで変わる可能性も、現時点でははっきりしていないそうです。

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なので、「Pixel 9は絶対に一生ダメ」とまでは言い切れません。
ただ、少なくとも今見えている情報では厳しそう、というのが実情です。

個人的には、この“後から更新で対応するのか、機種ごとに打ち切るのか”が一番気になります。
AI機能ってソフトウェアのはずなのに、実際はかなりハードウェア依存になる。ここはスマホ業界の面白さでもあり、ちょっとモヤっとするところでもあります。

RAM 12GBという条件も気になる

もうひとつ大きいのが、​12GB RAM必須という点です。
この条件はかなり強めです。

記事では、リーク情報としてPixel 11シリーズはRAMが減る可能性があるとも触れられています。
もし本当にベースモデルが8GBになるなら、Google自身が出した要件とぶつかることになります。

ここはちょっと謎です。

まだ判断材料は足りません。
ただ、少なくとも**Gemini Intelligenceは“誰でも使えるAI”ではなく、“選ばれた端末向けのAI”**になりそうです。

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どの機種が中心になるのか

記事の情報をまとめると、Gemini IntelligenceはPixelとSamsungの最新フラッグシップを中心に始まる見込みです。
Googleは「今年後半にPixelとSamsung Galaxy端末でデビューする」と案内しており、別の報道ではGalaxy Z Fold 8が最初に新機能を載せるとも言われています。

つまり、流れとしてはこうです。

  1. まずはかなり新しいハイエンド機に限定
  2. その後、徐々に対応を広げる可能性
  3. ただし古い上位機まで広がるとは限らない

このやり方、ビジネス的にはわかります。
最先端AIを“売り”にして、新しい端末の魅力を強くするには効果的です。
でもユーザー目線では、「去年の高いスマホはもう古い扱い?」となりやすい。ここはかなりシビアです。

率直な感想

正直、これはGoogleらしいけど、なかなかえげつないと思います。
GoogleはこれまでもPixelを使って新機能を先行投入してきましたが、今回はその傾向がさらに強いです。

一方で、AI機能は本当に重い処理なので、無理に古い端末へ広げて不安定になるくらいなら、条件を厳しくする判断自体は理解できます。
要するに、​**“広く浅く”ではなく“狭く深く”**の戦略ですね。

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ただ、その代償として、まだまだ現役の高級機ユーザーが置いていかれるのは痛い。
特にPixel 9やGalaxy Z Fold 7のような機種を買った人からすると、「え、もう対象外?」という気持ちはかなり強いはずです。

まとめ

Gemini Intelligenceは、Googleが打ち出した新しいAI機能のまとめブランドですが、対応条件はかなり厳しめです。
とくにGemini Nano v312GB RAMが大きな壁で、現時点ではPixel 9シリーズやGalaxy Z Fold 7が対象外になる可能性が高いと見られています。

今後、アップデートで状況が変わる可能性はあります。
ただ、少なくとも現時点では、Gemini Intelligenceは**“最新の高級Androidだけが触れられるAI体験”**としてスタートしそうです。


参考: Gemini Intelligence has high Android spec requirements, likely won’t support Pixel 9 or Galaxy Z Fold 7

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