PaPoo
cover

node が Bash で急に見つからなくなるときに見ること

Windows 版の Git Bash で、Claude Code の Bash tool を使っている最中に node だけでなく git や cat、which、dirname、head まで command not found になるなら、#72410 の報告とかなり近いです。報告では、プラグインや MCP server がセッション途中で接続したあと、Bash tool の PATH が Windows 系と Unix 系の混ざった壊れた状態になり、その後は Bash tool の呼び出しがずっと失敗し続けたとされています。PowerShell は影響を受けなかった、というのも重要な切り分け点です。

実際の報告に出ている環境は Windows 11 Pro、Git Bash / MSYS2、MSYSTEM=MINGW64、SHELL=/bin/bash.exe でした。さらに Claude Code 側では Bash tool が bash -c "<command>" で動いていて、非対話・非 login のシェルだと確認されています。つまり、普段の対話的な Git Bash ではなく、Claude Code が別の形で立ち上げた Bash だけが壊れている可能性があります。

報告にある症状はかなり極端です。node -v を打つと Bash が返ってきてしまい、git も cat も見つからない。ここまで行くと、単に Node.js が入っていないという話ではありません。node だけでなく、MSYS2 の基本コマンドまで同時に落ちているからです。報告では、プラグインや MCP server の接続が引き金になったあと、セッション中の Bash tool 呼び出しが全部影響を受けたと書かれています。

この症状かどうかを見分けるには、まず「PowerShell では動くのに、Claude Code の Bash tool だけ壊れるか」を確認するのが近道です。報告上は PowerShell は無事でした。逆に、通常のターミナルで node が見つからないなら、今回の issue とは別件の可能性があります。PATH 全体が壊れているのか、Claude Code が起動した Bash の中だけがおかしいのかで、話がかなり変わります。

もうひとつ気になるのは、壊れ方が「mid-session」だという点です。最初からずっと失敗するのではなく、プラグインや MCP がつながったあとに発生しているので、起動時の環境変数そのものより、セッション途中で Bash 環境を再構築したタイミングが怪しい、というのが報告の読み取りです。ただし、ここは issue の記述以上には断定できません。現時点では「そう見える」という範囲です。

手元で再現や確認をするときは、少なくとも次の3点を分けて見ておくと切り分けしやすいです。報告に基づいて言えるのはここまでです。

なお、#72410 は closed ですが、公開された報告内には根本対応や恒久的な回避策は書かれていません。代表コメントも「長く動きがなかったので閉じる」「必要なら新しい issue を出してほしい」という内容でした。なので、この症状について本文中で確実に言えるのは、Windows の Git Bash / MSYS2 環境で、Claude Code の Bash tool がセッション途中に壊れた PATH をつかまされることがある、という点までです。それ以上の修正手順は、この issue だけからは確認できません。


検証環境

OS          : Linux 3.10.0-1160.76.1.el7.x86_64 (x86_64)
Python      : 3.8.13
検証日時    : 2026-10-10T08:52:22+09:00

参照した Issue(anthropics/claude-code): #72410, #64064

同じ著者の記事