この記事でまず面白いと思ったのは、AI エージェントが「文章を書く道具」ではなく、異常の監視役として役に立っているところです。Claude Code が、開発者の Mac の中でこっそり動いていた crypto miner を見つけたという話は、かなり地味なのに妙に示唆的でした。人間が見落としていたものを、ログや挙動の違和感から拾い上げたわけで、こういう使われ方はかなり実用的だと思います。
それと同時に、ちょっと怖さもあります。CPU が 1175% まで跳ね上がって、温度が 112 度まで上がる。数字だけ見ると、もはや「重い処理をしている」では済みません。Mac は静かで頑丈な顔をしていても、裏で何かが回り続ければ普通に壊れかねない。その意味で、AI が犯人捜しを手伝ったというより、「気づくのが遅れたらまずかった案件を、たまたま AI が拾った」と読むほうがしっくりきます。
ただ、ここで少し引っかかるのは、こうした検知が AI に依存し始めると、便利さと引き換えに見逃しの責任がどこにあるのか曖昧になりそうなことです。人間の監視では気づけなかったからこそ AI が役立った。でも、逆に AI がいないと気づけない環境になってしまうのは健全なのか。そこはまだ手放しでは喜べないと思いました。