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大量のファイル整理は、まず分類ルールだけ決める

ファイル整理で一番まずいのは、いきなり中身を見始めることだ。そこからやると、分類がその場の気分でぶれて、あとで自分でも意味が分からなくなる。Claude Code を使うなら、先に決めるのは「何をどう分けるか」だけでいい。分類基準を先に決める、仕分けルールを固定する、ここを飛ばすと、整理はほぼ確実にぐだる。

Claude Code は、散らかったフォルダを人間みたいに眺めて「これ重要そうですね」と曖昧に気を利かせる道具ではない。こちらがルールを渡すと、かなり素直に動く。逆に言えば、ルールが曖昧だと、曖昧なまま大量のファイルを処理して、後で確認地獄になる。筆者は最初、フォルダを見せて「いい感じに分類して」と頼み、戻ってきた結果を見て手が止まった。基準がない分類は、作業が速いぶんだけ修正がだるい。

まずやるべきことは、ファイルそのものではなく、分類の軸を決めることだ。たとえば案件書類なら「案件名」「種別」「日付」、写真なら「イベント名」「日付」「仮置きか確定か」、ダウンロード済みの雑多なファイルなら「残す」「アーカイブ」「削除候補」の三択にする。ここで大事なのは、軸を増やしすぎないことだ。分類軸が五つ六つになると、人間の頭でも破綻するし、Claude Code に頼んでも迷いが増える。

実際の依頼文は、こんな形で十分だ。

このフォルダ内のファイルを整理したいです。
先に分類ルールを決めて、そのルールに従って仕分けしてください。

条件:
- まず分類基準を提案する
- 分類基準は3〜5個に絞る
- 迷うファイルは「未分類」に残す
- 元ファイル名は極力変えない
- まずは計画だけ出して、勝手に移動しない

この「まず計画だけ出して、勝手に移動しない」がかなり効く。いきなり実行させると、こちらの意図と違うフォルダを量産することがある。特に大量ファイルでは、1回の手戻りがそのまま時間泥棒になる。Claude Code は、先にルールを詰めれば詰めるほど、後工程が軽くなる道具だ。順番を逆にすると、ただの面倒な自動処理になる。

もう少し踏み込むなら、分類ルールを文章で固定してから渡すといい。たとえば、弁護士事務所の案件フォルダなら、こんなふうに書ける。

以下の分類ルールで整理してください。

1. 案件ごとに最上位フォルダを分ける
2. 各案件の中は「依頼書」「証拠」「下書き」「提出済み」に分ける
3. 日付が分かるファイルは YYYY-MM-DD を先頭にそろえる
4. 最終版は「final」、下書きは「draft」を含める
5. どの案件か判断できないものは「未分類」に入れる

この手のルールは、きれいさより一貫性が大事だ。見た目を整えるために例外を増やすと、すぐ破綻する。筆者は過去に「例外はあとで考える」で突っ走って、同じ種類のファイルが三通りの命名になったことがある。あとで検索が効かず、結局やり直しだ。分類は美学ではなく、あとで探せるかどうかの問題である。

注意したいのは、Claude Code に「意味の判断」を任せすぎないことだ。たとえば請求書、見積書、メモ、画像、PDFが混ざっているとき、内容を読んで細かく分類したくなるが、最初からそれをやると迷いが増える。まずはファイル名、拡張子、更新日、置かれている場所のような、機械的に切れる基準で分けるのが先だ。中身の読解は、そのあとでいい。大量処理では、考えすぎる分類より、雑でも揃った分類のほうが強い。

Claude Code に渡す指示も、毎回同じ型にすると楽だ。

次の順で進めてください。

1. 分類基準を提案する
2. その基準で整理案を出す
3. 迷うファイルの扱いを確認する
4. 承認後に移動やリネームを実行する

勝手に判断しにくいファイルは、必ず確認対象として残してください。

これでいい。複雑な魔法は要らない。分類ルールを先に決めるだけで、Claude Code の出力は一気に扱いやすくなるし、こちらの確認も速くなる。大量のファイル整理で本当に面倒なのは、移動そのものではない。何を基準に動かすかが毎回ぶれることだ。

一歩進めるなら、分類ルールをそのままテンプレート化しておくといい。たとえば「案件フォルダ用」「写真整理用」「ダウンロード整理用」で、それぞれ別の仕分けルールをメモしておく。次回からはそのメモを Claude Code に貼るだけで済む。ルールを先に決める習慣がつくと、整理のたびに頭を使わなくてよくなる。そこが一番大きい。作業時間の短縮より、判断疲れが減るほうが効く。

もし次にやるなら、同じ発想で「ファイル名の付け方」も先に決めるといい。分類ルールと命名ルールはセットだ。ここを分けて考えると、整理はずっと崩れにくくなる。

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