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先回りしてくるAI、便利さと怖さが同じ顔をしている

最初に思ったのは、「これはかなり気持ちいいけど、同時にちょっと怖い」ということだった。Claude Duet の売り方は、こちらが開いたときだけ答えるチャットではなく、朝の時点で「今日あなたが見るべきもの」を持ってきて、必要なら勝手に下準備まで済ませる、という発想に振り切っている。ここが面白い。AIを“検索や相談の道具”から、“仕事の流れそのものに入ってくる相棒”へ変えようとしている感じがする。

特に引っかかったのは、「何が急ぎか」をAIが判断して先に動く、という部分だ。たとえばメール、カレンダー、フォローアップのような、放っておくとすぐ散らばる仕事には確かに効きそうだし、朝のbriefで「今日はこれだけ見ればいい」と絞ってくれるのは助かると思う。一方で、急ぎの判定をAIに寄せるほど、人間のほうが“自分で全部見ている感覚”を失いやすい。記事末尾でも、thread を読み違えたり urgent の見積もりを外したりする可能性は認めているけれど、その弱さはむしろ本質的だと思う。便利さは、そのまま判断の委任だから。

もうひとつ印象に残ったのは、デモがかなり「小さな個人の秘書」ではなく、かなり露骨に経営寄りなことだ。店舗の開店準備、請求や契約、投資家向けのdeck、データルームの整理まで手を出している。つまり Duet は、単なる予定表の補助ではなく、仕事を進めるための文書作成と段取りの中心に入りたいのだろう。ここまで来ると、AIは“考える補助”というより“事務の実行役”に近い。便利さは大きいが、誰が最終責任を持つのかはやっぱり曖昧になりやすいと思う。


参考: Claude Duet | Your personal AI assistant

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