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作業ログを見返して、Claude Code がどこで迷ったかを特定する

Claude Code に雑に任せて「なんか遅い」「なんか遠回りした」で終わらせるのは、かなりもったいない。迷いはだいたい作業ログに出る。会話ログ、作業履歴を見返せば、どこで前提を取り違えたか、どの指示が弱かったか、どこで無駄な探索を始めたかが見えてくる。

ここを拾えるようになると、同じ依頼を次回からずっと軽くできる。コード修正でも、ファイル整理でも、文書作成でも同じだ。Claude Code が迷う瞬間を特定できれば、指示の出し方が一段よくなる。人間側の手戻りも減る。

まず見る場所は、単純でいい。Claude Code の作業中に残る会話ログや出力を、ひとまとまりの履歴として読む。やることは「何をしたか」を追うことではなく、「どこで方針が揺れたか」を探すことだ。

たとえば、こんな依頼を出したとする。

このリポジトリ内の古い設定ファイルを整理して、重複しているものをまとめてください。
削除してよい候補も出してください。

この手の依頼で迷いが出るとき、ログにはこういうサインが出やすい。

この手の揺れは、会話ログを上から通しで読むより、区切って見るほうが拾いやすい。筆者は最初、全部を流し読みして「なんか時間がかかった」で終わらせていた。だがそれでは改善にならない。実際には、最初の指示がぼんやりしていて、Claude Code が安全側に寄りすぎたのか、途中で対象範囲を広げてしまったのか、そのどちらかが大半だ。

見返し方はこうするといい。

  1. 最初の依頼文を確認する
    何をしてほしいか、何をしてほしくないか、対象の範囲が明確かを見る。
    「古い」「不要」「まとめる」みたいな言葉が曖昧だと、迷いの芽になる。

  2. 最初の数往復で、Claude Code が自分で仮定を増やしていないか見る
    たとえば「この意味で合っていますか」「このフォルダを優先してよいですか」と確認が増えていたら、指示が足りていないか、対象が広すぎる。
    ここでの確認自体は悪くない。問題は、確認のたびに作業が止まることだ。

  3. 無駄な探索の痕跡を探す
    似たファイルを見比べるだけで終わらず、さらに別の候補を探し始めたら、判断基準が弱い。
    たとえば「最終更新日が新しいものを残す」「README に書かれているものを正とする」みたいな基準がないと、延々と迷う。

  4. 出力の粒度を確認する
    途中で差分が大きくなったり、説明が長くなったりするのは、Claude Code が「まだ確信していない」ことが多い。
    小さく切ってほしいのに一気に片付けようとしたら、だいたい崩れる。

実際に改善するときは、会話ログを読んだうえで、次回の指示を短く締めるのが効く。たとえば、こうだ。

対象は ./docs 配下だけにしてください。
まず重複候補を列挙し、削除判断は私の確認後に進めてください。
不明な点は推測で埋めず、確認質問を1回にまとめてください。

この一文が効くのは、Claude Code の迷い方がかなり人間っぽいからだ。対象が広いと広げる。基準がないと探す。確認の余地があると止まる。だから、作業ログを見る目的は「反省会」ではない。次の指示を細く、強くするための材料集めだ。

注意したいのは、ログの長さだけで迷いを判断しないことだ。長いから悪い、短いから良い、ではない。短時間で筋の通った出力が出ているなら、それでいい。逆に、見た目は短くても、最初の仮定がずれていて後で全部やり直しになることがある。筆者はこれで何度か手戻りした。最初は「早く終わったから成功だ」と思ったが、実際は曖昧な指示に合わせて浅く処理されただけだった。ログを見直すと、最初に範囲確認を省いたせいで、あとから修正が増えていた。

もう一つ大事なのは、作業ログを「失敗の証拠」にしないことだ。見るべきなのは、どの言い回しで迷ったか、どの条件で迷いが増えたかだ。そこが分かれば、次回は先回りできる。

たとえば、文書作成で Claude Code に下書きを作らせるなら、ログ上で迷いが出やすいのは「誰向けか」「どの文体か」「どこまで削るか」だ。ここが曖昧だと、もっともらしいが中身の薄い文章に寄りやすい。逆に、次のように先に決めておくと、ログもすっきりする。

社内向けの短い案内文にしてください。
専門用語は避け、200〜300字でまとめてください。
箇条書きは使わず、自然な文章で書いてください。

ファイル整理でも同じだ。何を残すかの基準がないと、Claude Code は安全側に倒れて削除を渋るか、逆に広く候補を集めすぎる。会話ログを見て、どこで判断材料が足りなくなったかを拾う。それだけで、次の依頼はかなり扱いやすくなる。

要するに、作業ログは「何をやったか」の記録ではなく、「どこで迷ったか」の地図だ。そこを読む癖がつくと、Claude Code への依頼がだんだん鋭くなる。毎回ゼロから説明しなくてよくなるし、無駄な探索も減る。非エンジニアでも、文書整理やディスク整理に使うときほどこの見方は効く。曖昧な指示で迷わせる回数が減れば、作業はかなり軽くなる。

最新版の細かな表示やログの残り方は、環境や使い方で差が出ることがある。必要なら docs.claude.com で確認しておくと確実だ。

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