スマホを買い替えるたびに必ず話題になるのが LINE の引き継ぎだ。半年前と比べても移行のフローは様変わりしており、いまや主役は「かんたん引き継ぎQRコード」、そしてトーク履歴まわりは 直近14日間の自動復元 と プレミアムバックアップ(LYP プレミアム特典)という2層構造に整理された。本稿では2026年時点の正しい手順を押さえたうえで、症状別の原因切り分け・引き継がれるもの/引き継がれないものの一覧・よくある質問まで、つまずきやすい箇所を一段深く掘って解説する。
⚠️ 注記: LINE はバージョンによって UI / メニュー位置が変わる。下記は本稿執筆時点の挙動。引き継ぎ前に 本体OSとLINEアプリを最新へ更新しておくのが大前提。
旧来の「電話番号+認証番号」だけでなく、現在は かんたん引き継ぎQRコード が公式の推奨ルートになっている。旧端末が手元にあるなら最短・最も確実だ。
前提: LINE 12.10.0 以上 / iOS 14 以上または Android 7 以上 / 旧端末が使えること
旧端末が手元にない・壊れた場合は、電話番号+本人確認による引き継ぎになる。この経路はトーク履歴の復元条件が厳しくなるため、端末を手放す前にQRコードで移しておくのが鉄則。
2026年の引き継ぎでハマりがちなのは、ここの仕様だ。
バックアップの有無や OS の違いに関わらず、直近14日間のテキスト・写真・動画・ファイルは引き継ぎ時に自動復元される。「バックアップを取り忘れた」ケースでも、2週間以内のやり取りは救えるということ。
15日より前の履歴を丸ごと持っていきたい場合、または iPhone↔Android の異OS間でフル移行したい場合は、プレミアムバックアップが必要になる。
長らく「異OS間ではトーク履歴が14日分しか移せない」のが定説だったが、この機能でその制約を有料前提で解消できるようになったのが直近の大きな変化だ。
| 移行パターン | 標準(無料)で戻る範囲 |
|---|---|
| 同OS(iPhone→iPhone / Android→Android) | バックアップ復元で全期間 + 直近14日 |
| 異OS(iPhone↔Android) | 直近14日まで(それ以前はプレミアムバックアップが必要) |
つまり「同じOS同士に買い替えるなら、事前バックアップさえ取っておけば全履歴が戻る」「OS をまたぐなら無料だと14日まで」と覚えておけばよい。
「送受信できない」以前に、「そもそも何が戻ってくるのか」が分からず不安になるケースも多い。実際の挙動を整理する。
| 項目 | 同OS間 | 異OS間 |
|---|---|---|
| 友だちリスト・グループ | 引き継がれる | 引き継がれる |
| プロフィール(名前・LINE ID・アイコン・ステータスメッセージ) | 引き継がれる | 引き継がれる |
| トーク履歴(直近14日) | 引き継がれる | 引き継がれる |
| トーク履歴(15日以上前) | バックアップ復元で引き継がれる | プレミアムバックアップが必要 |
| LINE Pay 残高 | 引き継がれる | 引き継がれる |
| LINEポイント残高 | 引き継がれる | 引き継がれる |
| LINEコイン残高 | 引き継がれる | 引き継がれない |
| スタンプ・絵文字・着せかえ | 権利は保持(再ダウンロードが必要) | 権利は保持(再ダウンロードが必要) |
特に誤解されやすいのが最後の2項目だ。
「引き継ぎ自体が進まない」と「引き継ぎは終わったが送受信できない」は原因が異なる。症状ごとに切り分ける。
電話番号認証の経路で発生しやすい。
メールアドレス認証の経路で発生しやすい。
line.me ドメインが拒否されていないか「この電話番号は既に他のLINEアカウントで利用されています」のようなエラーが典型例。
「準備中」のまま止まる、復元が0%から進まない、といった相談が多い。
引き継ぎ手続き自体は完了したのに送受信が不安定、というケース。原因は概ね次の4系統。
効果が高い順に、こう潰していく。
エラーコードが出る場合、入力ミスやメールアドレス・パスワード設定の不備、あるいは規約抵触による利用制限の可能性もある。原因が判然としないときは無理に操作を繰り返さず、LINE 公式ヘルプセンターへの問い合わせに切り替えるのが安全だ。
トラブルの大半は「事前準備不足」に起因する。最低限これだけは済ませてから旧端末を手放すこと。
Q. 機種変更後、スタンプが全部消えました。再購入が必要ですか?
A. 不要。アカウントを削除・変更していなければ購入権利は保持されている。[スタンプ]画面から再ダウンロードすれば元に戻る。
Q. iPhoneからAndroidに変えたら、トーク履歴は全部消えますか?
A. 標準では直近14日分のみ自動で戻る。15日以上前の履歴を残したい場合はプレミアムバックアップの利用が前提になる。
Q. プレミアムバックアップを解約したら、保存していた履歴はどうなりますか?
A. クラウド上のバックアップ機能自体が利用できなくなるため、解約前に必要な履歴は復元・確認しておくのが安全。
Q. 旧端末がすでに手元にない場合、引き継ぎはできますか?
A. 可能だが、電話番号+本人確認の経路になり、QRコード方式より復元条件が厳しくなる。可能な限り端末を手放す前にQRコードで移行しておくべき。
Q. 認証番号も再設定メールも届かない場合は?
A. 電波状況・迷惑メール設定・キャリア側の開通状況を確認したうえで改善しない場合は、自己判断で繰り返し操作せず公式ヘルプセンターに問い合わせる。
2026年のLINE引き継ぎは、「QRコードで端末を移す」「履歴は直近14日が自動、それ以前と異OSはプレミアムバックアップ」という2点に加えて、「何が引き継がれて何が引き継がれないか」を押さえておけば、ほぼ怖くない。スタンプが消えたように見えても再ダウンロードで戻り、LINEコインだけは異OS間で引き継げない——この手の「知らないと焦る」ポイントを事前に把握しておくことが、結局は一番のトラブル予防になる。送受信トラブルも、更新 → 再起動 → 回線確認 → キャッシュ削除の順で淡々と切り分ければ大半は解決する。落ち着いて手順どおりに進めれば、新しいスマホでも会話は途切れない。