ディスクが足りないとき、多くの人はまず「大きいフォルダ」を探す。だが、実際に効くのはそこじゃない。見落としやすい重複ファイルと、放置された不要キャッシュだ。ここを片付けると、ディスク整理とストレージ削減の効き方が一段違う。
Claude Code は、こういう“散らかった証拠集め”に向いている。ファイル一覧を読ませて、重複候補を洗い出し、消してよさそうなものと残すべきものを切り分ける。自分で全部目視するとだるい作業を、かなり前まで持っていける。
ただし、雑にやると普通に痛い目を見る。筆者も最初は「大きいファイルだけ見ればいいだろ」と思って進め、あとで同じ画像の複製や、文書生成ツールのキャッシュをまとめて抱えていたことに気づいた。そこから先は、Claude Code に“見つける役”をやらせるようにした。
まずやることは単純だ。Claude Code に、対象フォルダの一覧を見せて、サイズ順に怪しいものを拾わせる。重複はファイル名だけでは当てにならない。よくあるのは、final、final2、final_revised みたいな半端な複製だし、画像なら見た目が同じでも保存形式だけ違うことがある。だから、いきなり消すのではなく、候補を出させるのが先だ。
たとえば、作業フォルダの確認をこう頼む。
このフォルダ配下で、容量を食っているものを洗い出して。
1. 大きいファイル
2. 名前が似ている重複候補
3. キャッシュっぽいフォルダや一時ファイル
を分けて一覧にして。消してよさそうか、確認が必要かも分けて。
Claude Code にターミナルを見せられる状況なら、まずは find や du でサイズの大きいものを拾う流れが扱いやすい。たとえばこんな感じだ。
du -sh ./* | sort -h
これは直下の各項目のサイズを見るだけだが、最初の当たりをつけるには十分だ。深い階層まで見たいなら、次のようにする。
du -sh ./** 2>/dev/null | sort -h
環境によって ** の扱いは違うので、うまく動かないなら find を使う。重要なのはコマンドの形そのものより、「大きいものを先に見る」癖だ。感覚で消すと外す。
重複ファイルの洗い出しは、Claude Code に任せるときほど手順を分けたほうがいい。筆者が失敗したのは、いきなり「重複を消して」と頼んだことだ。すると、似た名前を同一扱いしそうになったり、同じ内容なのに保存日時が違うだけのファイルまで雑に見えたりする。ここは冷たく、機械的にいく。
重複候補を探してほしい。
同名だけでなく、サイズが同じ、更新時刻が近い、用途が似ているものも候補に入れて。
ただし削除はまだしないで、候補だけ出して。
判断材料として、各ファイルのパス、サイズ、更新日時を整理して。
ここで大事なのは「削除はまだしないで」と先に釘を刺すことだ。Claude Code は指示があいまいだと、すぐ実行側に寄る。確認の工程を省くと、あとで取り返しがつかない。ディスクは空いても、気持ちは空かない。
不要キャッシュは、さらに手触りがある。開発系なら node_modules やビルド生成物、各種ツールのキャッシュ。非エンジニアでも、画像書き出しツール、文書作成ソフト、圧縮展開、ブラウザ、クラウド同期の一時データが溜まる。ここは「中身が再生成できるか」で切るのが基本だ。再生成できるものはキャッシュ寄り、元データが必要なものは残す。
Claude Code には、次のように聞くと実務的だ。
このフォルダ内で、再生成できそうなキャッシュや一時ファイルを探して。
削除候補と、消すと困るものを分けて説明して。
判断に迷うものは、迷うと書いて止めて。
この「迷うと書いて止めて」が効く。変に気を利かせて断定されるよりずっといい。実際、キャッシュ名は紛らわしい。cache、tmp、temp という分かりやすい名前ばかりではないし、アプリごとに置き場所も違う。だから、Claude Code に一発で全部任せるより、まず候補を出させ、その後に人間が確認する二段構えが安全だ。
削除前の確認は、面倒でも省かないほうがいい。筆者は一度、文書生成の作業ディレクトリで、成果物と中間生成物の区別をつけずに整理しようとして、後で再実行に時間を食った。生成物の再作成コストが低いならまだいいが、手元のメモや画像のように復元が面倒なものは、消した瞬間に面倒が跳ね返る。だから、Claude Code に最終確認文を作らせるくらいがちょうどいい。
削除前確認のために、次の3区分で一覧を作って。
- 消してよい可能性が高いもの
- 確認が必要なもの
- 絶対に触らないもの
それぞれ理由も一行で付けて。
この整理をやると、ただ容量が空くだけじゃない。今後の運用も楽になる。重複が出やすい場所、キャッシュが溜まりやすい場所、作業ファイルが散らばる命名の癖が見えるからだ。要するに、片付けのついでに自分の癖のログが取れる。これが地味に効く。
少し進めるなら、Claude Code に「次から増やさない」ためのルール文まで作らせるといい。たとえば、案件ごとのフォルダ構成を固定する、書き出し先を一つに寄せる、仮ファイルは _tmp に集める、みたいな話だ。文書作成でも画像整理でも、置き場所が決まるだけで重複は減る。
この作業で見つかった散らかり方をもとに、今後のための運用ルールを5個に絞って提案して。
難しい技術用語は使わず、すぐ守れる内容にして。
最後に一つだけ言っておくと、Claude Code は“削除ツール”として使うより、“判断を補助する整理役”として使うほうが強い。まず見つける。次に分ける。最後に人が決める。この順番を守るだけで、ディスク整理はかなり安全になる。空きを作りたいだけなら、派手なことは要らない。重複とキャッシュを淡々と炙り出すだけで十分だ。