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大量のファイルを内容で分類してフォルダに振り分けてもらう

ファイル名だけ見て振り分けようとするのは、だいたい雑に終わる。final_2 とか 新規 とか scan0007 みたいな地獄を、名前だけで救えるわけがない。こういうときは、Claude Code に「中身を読ませて分類させる」ほうが早い。

やりたいことは単純だ。大量の PDF、テキスト、Markdown、メモ、書類を、内容を見て「契約」「請求」「議事録」「レシート」「未分類」みたいなフォルダへ振り分ける。人間がやると面倒だし、疲れると判断がブレる。Claude Code なら、ルールをきっちり渡せば、かなり機械的に回せる。
ただし、ここを雑に頼むとすぐ詰まる。分類基準があいまいだと、よくわからないフォルダが増えるだけだし、元ファイルの移動を先にやらせると取り返しがつかない。まずは「コピーで試す」「ルールを固定する」「例外を作る」の三つを押さえるのが筋だ。

最初に、分類の軸を人間側で決める。Claude Code は賢いが、勝手にあなたの仕事の流儀を理解してくれるわけではない。たとえば、法務書類ならこんな切り方が現実的だ。

この段階で大事なのは、分類名を増やしすぎないことだ。最初から細かく切ると、後で全部あいまいになる。筆者は以前、欲張って「社内報告」「顧客連絡」「運用メモ」「確認待ち」まで分けたことがあるが、すぐ迷子になった。分類軸が増えるほど、人間の判断も Claude Code の判断もブレる。まずは少数でいい。

実際の指示は、こんな感じで渡すと扱いやすい。

このフォルダにあるファイルの内容を読み、次の分類に振り分けてください。

分類先:
- 契約書
- 見積書
- 請求書
- 領収書
- 議事録
- その他

ルール:
- ファイル名ではなく内容を優先する
- 1件につき最も妥当な分類先を1つ選ぶ
- 分類理由を短くメモする
- まずは移動ではなくコピーでよい
- 分類できないものは「その他」に入れる
- 既存ファイルは上書きしない

Claude Code に作業をさせるなら、いきなり本番フォルダを触らせないほうがいい。まずは一覧を作らせる。中身を見て、どう分けるかを表に出させるのだ。たとえば、こういう依頼にする。

このディレクトリ内のファイルを内容で分類したい。
まずは実際の移動はせず、各ファイルの分類候補を一覧にしてください。

出力してほしい項目:
- 元のファイル名
- 内容の要約
- 分類先
- 理由

不明な場合は「要確認」として止めてください。

この一段階を挟むと、かなり事故が減る。見積書っぽいPDFを請求書に入れたり、会議メモを仕様書に混ぜたりする誤判定を、人間の目で先に拾えるからだ。ファイル整理は、いきなり全自動にするとだいたい荒れる。特に、似た文面の書類が多い業務では、Claude Code の出した分類結果を一回眺めたほうがいい。

次に、実際の振り分けをやる。ここではシェルコマンドを組み合わせることになる。Claude Code に「分類して、フォルダを作って、コピーする」まで頼んでよいが、まずは安全側でいく。たとえば、コピー先のフォルダを作る指示と、移動前の確認を入れる。

次の方針で処理してください。

1. 分類先ごとにフォルダを作る
2. 元ファイルは残したままコピーする
3. 同名ファイルがあれば上書きしない
4. コピー後に、どのファイルをどこへ入れたかを一覧で出す

対象は、このディレクトリ直下のファイルだけにしてください。
サブフォルダは最初は触らないでください。

ここで「サブフォルダは触らない」と明示するのが効く。何も言わないと、深い階層まで勝手にたどって、想定外の量を処理し始めることがある。大量ファイルの整理は、範囲を狭く切るほど安定する。まずは直下だけ。問題がなければ次に深い階層へ、で十分だ。

もし文書形式が混ざっているなら、読み取り対象もはっきりさせるべきだ。Markdown、テキスト、PDF、Word、画像化されたスキャン文書では扱いが違う。Claude Code はテキスト系ならかなりやりやすいが、画像だけのPDFやスキャン画像は、OCRが必要になる場合がある。ここは期待を盛りすぎないほうがいい。読めないものは読めない。だから、こう書いておくと安全だ。

テキストとして読めるファイルを優先して分類してください。
画像のみで内容が読めないファイルは「要確認」にしてください。
無理に推測して分類しないでください。

筆者が一度やらかしたのは、ここを省いて「とにかく分類して」と投げたことだ。結果、ファイル名の雰囲気で埋めにいってしまい、半分以上を再確認する羽目になった。あいまいな入力に対して、もっともらしい出力を返すのは、こういう場面ではむしろ厄介だ。わからないものは止める。これが正解だ。

分類ロジックを安定させたいなら、判定基準を短く書くのが効く。たとえば契約書なら「双方の名称、契約期間、金額、署名欄があるものを契約書にする」といった具合だ。見積書なら「見積金額、見積日、件名、宛先があるもの」。請求書なら「請求額、請求先、支払期限」。人間なら暗黙でわかることも、Claude Code には明文化したほうが強い。

分類基準:
- 契約書: 契約期間、当事者名、署名欄がある
- 見積書: 見積金額、見積日、件名がある
- 請求書: 請求額、支払期限、請求先がある
- 領収書: 支払済みの証明、受領金額、発行者がある
- 議事録: 会議名、日時、参加者、議題や決定事項がある

こういう基準を入れておくと、後から見返したときに「なぜここに入れたのか」がわかる。これは地味に大きい。整理は一回で終わらないからだ。翌週また同じ種類のファイルが来る。ルールが残っていれば、Claude Code に同じ基準で続きも処理させられる。

注意点もある。最初からファイルを本当に移動させるのは危ない。分類ミスがあったとき、元の位置に戻すのが面倒になる。だから、最初はコピー、確認後に移動がいい。しかも、同名ファイルがあると上書き事故が起きやすい。これも先に止めておくべきだ。ファイル整理で一番だるいのは、分類そのものではなく、上書きされた後の復旧作業だからだ。

それから、ファイル数が多いときは一気に全部やらせず、まず数十件で試すといい。筆者はこれを飛ばして数百件を流し、分類の癖を見抜く前にフォルダを増やしてしまった。小さく試して、ルールを直して、それから本番に入る。この順番が結局いちばん早い。

少し進めるなら、分類後に「要確認」だけを人間が見る運用にすると楽になる。全部を目視しない。怪しいものだけ拾う。これは書類整理でも、メモ整理でも、重複ファイル整理でも効く。Claude Code に一次仕分けをさせて、人間は例外処理に集中する。雑務の時間はかなり削れる。

最後に、長く使うなら、指示文を毎回使い回せる形にしておくといい。自分用のひな形を一つ作り、分類先と基準だけ差し替える。そうしておけば、案件フォルダでも、研究メモでも、領収書の束でも、同じ型でさばける。内容で分類する作業は、派手ではないが効く。名前ではなく中身を見る、ただそれだけで、散らかったフォルダはかなり扱いやすくなる。仕様や細かなコマンドの差はあるので、迷ったら公式ドキュメントで確認してから回すのが堅い。

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