Claude Code にフック(hooks)を入れておくと、こちらが保存したタイミングで「整形だけ先にやっておく」流れを作れます。
コードの見た目をそろえたいときはもちろん、文書の改行や余計な空白を整えたいときにも便利です。手で毎回整えるより、作業の最後に自然に片づくのが気持ちいいところです。
ここでのポイントは、Claude Code に「保存のたびに全部やり直せ」と雑に頼むのではなく、ファイルが保存されたときだけ、決まった整形コマンドを走らせるようにすることです。
こうしておくと、本文の編集に集中できて、最後の後始末を機械に任せられます。
まずは、どんな使い方をしたいかをはっきりさせます。たとえば Python なら ruff format、JavaScript や TypeScript なら prettier --write、Markdown なら prettier --write や mdformat のように、普段から使っている整形ツールを 1 つ決めます。Claude Code の役目は、そのコマンドを保存後に呼ぶことです。
Claude Code への依頼文は、こういう形で十分です。
この作業ディレクトリで、ファイルを保存したあとに自動で整形が走るように hooks を設定してください。
使う整形コマンドは、既存の設定に従ってください。まだ整形コマンドが決まっていなければ、変更中のファイルに対して安全に使える既定の整形方法を提案してから設定してください。
保存後の処理なので、保存を妨げないようにしてください。整形に失敗したら内容を書き換えず、エラーだけ分かる形にしてください。
もし「コード」ではなく「文章」を整えたいなら、依頼は少し言い換えます。
Markdown やテキストファイルを保存したときだけ、hooks で自動整形を入れてください。
改行幅や箇条書きの揺れ、余計な空白を整える用途です。
文章の意味を変える処理は入れず、見た目の整形だけにしてください。
実際には、Claude Code がどの hooks 機能を使って設定を置くかは、作業場所や運用のしかたで変わります。
CLI から設定する流れや、どのイベントに反応させるかの細部は、公式ドキュメントの説明に合わせるのが安全です。hooks の名前や設定キーは、覚え込むより「何を保存したときに、何を実行したいか」で考えたほうが迷いません。
この手の自動化で大事なのは、保存のたびに重い処理を入れすぎないことです。
たとえば巨大なディレクトリ全体を毎回スキャンする、保存のたびにテストまで回す、複数の整形ツールを連鎖させて待ち時間が長くなる、といった設計は使いづらくなります。まずは「今編集中の 1 ファイルだけを整える」くらいから始めると、体感がよくなります。
もうひとつ、つまずきやすいのは「整形」と「修正」を混ぜてしまうことです。
保存後 hook に入れるのは、あくまで見た目をそろえる処理が向いています。たとえば import の並べ替え、スペースの統一、改行の調整は相性がいい一方で、ファイル内容の意味を大きく変える自動修正は避けたほうが無難です。文章作成でも同じで、保存のたびに勝手に言い換えを始めると、書き手の意図が見えなくなります。
非エンジニアの使い方でも、この仕組みはかなり実用的です。
たとえば弁護士が案件ごとにフォルダを分けて書面を作るなら、保存後に Markdown の体裁をそろえておくと、提出前の見直しが楽になります。社内文書や議事録を Claude Code で整える場合も、保存した瞬間に空白や箇条書きの崩れが直るだけで、後から読み返したときの疲れ方が変わります。ファイル整理でも、メモや説明文を保存したあとに整形がかかると、同じ形式の文書が積み上がっていきます。
設定を入れたあとに確認したいのは、次の 3 点です。保存で本当に走るか。整形の前後で中身が変わりすぎていないか。失敗したときにファイルが壊れないか。
特に最後は大切で、hook が失敗した場合でも、保存自体は安全に終わるほうが使いやすいです。最初は小さなファイルで試し、安心して任せられることを確かめてから広げるのが近道です。
応用するなら、整形の対象を少しずつ広げます。
Markdown だけで始めて、問題がなければ JSON、YAML、設定ファイルへ広げる。あるいは、保存後に prettier --write を走らせるだけでなく、ファイル種別ごとに別コマンドを選ぶ。こうすると、Claude Code を「編集の最後にきれいに整える係」として使えます。
hooks は、派手な自動化ではありません。
でも、毎回ちょっとした手直しを人間がやらなくてよくなるので、長く使うほど効いてきます。保存のたびに整う作業台を作っておくと、Claude Code での編集はかなり軽くなります。公式の hooks 設定とイベント名は、運用前に docs.claude.com で確認しておくと確実です。