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Wordの動作が重い・遅いを軽くする設定【2026年6月版・Copilot時代の決定版】

「Wordが重い」と一口に言っても、どこで重いかによって直す場所がまったく違います。起動から遅いのか、特定のファイルだけ重いのか、文字を打つとワンテンポ遅れるのか。最初の1分でここを見分けておくと、あとは該当する手順を1つか2つ試すだけで済むことがほとんどです。

まず、どの「重い」かを見分ける

いまの症状 疑う場所 最初に試すこと
どの文書でも重い/起動そのものが遅い アドイン、標準テンプレート(Normal.dotm)、Office 本体 手順1(セーフ モード)
文字を打つとカーソルが遅れてついてくる 入力中の文章校正、アドイン 手順2
開いた直後や Copilot を使った直後に固まる Copilot などのオンライン機能 手順3
特定の1ファイルだけ重い 画像・変更履歴・コメントなどファイルの中身 手順4
印刷プレビューや起動時に待たされる 既定のプリンター 手順5

判断に迷ったら、同じ PC で新しい白紙文書を作って文字を打ってみてください。白紙でも遅いなら PC・Word 側の問題(手順1〜3、5〜7)、白紙は軽いのに元の文書だけ重いならファイル側の問題(手順4)です。

手順1: セーフ モードで起動して、アドインが原因か確かめる

アドイン(Word に後から追加された拡張機能)を読み込まずに起動する「セーフ モード」は、原因を切り分けるいちばん確実な方法です。

  1. Word をすべて閉じる
  2. キーボードの Windows キー + R を押して[ファイル名を指定して実行]を開く
  3. winword /safe と入力して OK
  4. 普段重くなる操作(文書を開く・文字を打つ)を試す

セーフ モードで軽いなら、原因はアドインでほぼ確定です。普通に起動し直してから次の順で止めます。

  1. [ファイル]→[オプション]→[アドイン] を開く
  2. 画面下の [管理] で [COM アドイン] を選び [設定]
  3. チェックを全部外して OK → Word を再起動し、軽くなったか確認
  4. 軽くなったら、チェックを1つずつ戻して再起動を繰り返し、重くなった時点のアドインが犯人

PDF 変換、翻訳、クラウド連携、会計・営業支援ツール系のアドインは候補になりやすいので、心当たりがあれば先に外してみてください。会社の PC でアドインが一括管理されている場合は、外せないこともあります。その場合は情報システム担当に「セーフ モードだと軽い」と伝えると話が早く進みます。

手順2: 入力中の文章校正を一時的に止める

長い文書で「打つたびにもたつく」ときは、入力と同時に走るスペル チェック・文章校正が負荷になっていることがあります。

  1. **[ファイル]→[オプション]→[文章校正]**​(版によっては[校正])を開く
  2. 「Word のスペル チェックと文章校正」の欄で ​「入力時にスペル チェックを行う」​ と ​「自動文章校正」​ のチェックを外す
  3. OK を押して、入力の軽さを確かめる

これで軽くなったら原因は校正です。校正を完全に捨てる必要はなく、書き終えてから [校閲]→[スペル チェックと文章校正] で手動チェックする運用に切り替えれば、校正機能はそのまま使えます。

手順3: Copilot を切って軽くなるか試す

Copilot を切ると軽くなるかどうかで、Copilot が関係しているかを確かめられます。ただし、Word の中で Copilot をオフにできるのは個人用 Microsoft アカウント(Microsoft 365 Personal / Family など)でサインインしている場合だけで、Word のバージョン 2412 以降が対象です。

  1. [ファイル]→[オプション]→[Copilot] を開く
  2. ​「Copilot を有効にする」​ のチェックを外す
  3. OK を押し、Word を閉じて起動し直す

この設定は Word だけに効き、Excel や PowerPoint には別のチェックボックスがあります。会社・学校のアカウントでは項目が出ないので、Copilot の扱いは管理者に確認してください。

オフにしても重さが変わらなければ、Copilot は原因ではありません。オンに戻して次の手順へ進みます。

手順4: 特定のファイルだけ重いときは、ファイルを軽くする

白紙の文書は軽いのに、ある文書だけ重いなら、原因はその文書の中身です。よくあるのは次の3つです。

貼り付けた写真が大きすぎる。​ スマホやデジカメの写真をそのまま貼ると、1枚で数 MB になります。

  1. 文書内の画像を1つクリック
  2. [図の形式]→[図の圧縮]
  3. ​「この画像だけに適用する」のチェックを外す​(外すと文書内のすべての画像が対象になります)
  4. 解像度を選んで OK

「図のトリミング部分を削除する」も選べますが、削除したトリミング部分は元に戻せません。元の画像が必要な場合は、先にファイルを別名で保存しておいてください。

変更履歴やコメントが大量に残っている。​ 共同で何度も直した文書は、見えないところに変更履歴がたまっています。​**[校閲]** タブで変更を承諾(または元に戻す)し、不要なコメントを削除すると軽くなることがあります。コメントがうまく消せない場合はこちらの記事を参照してください。

OneDrive や SharePoint 上のファイルを直接開いている。​ 一度デスクトップなどローカルにコピーして開き、軽さを比べてみてください。ローカルなら軽いという場合は、通信・同期の影響です。

手順5: 既定のプリンターを切り替えてみる

意外に見落とされますが、Word はページのレイアウトを計算するときに既定のプリンターの情報を使います。ネットワーク プリンターが応答しない状態だと、起動や表示が待たされることがあります。Microsoft のトラブルシューティング手順にも「既定のプリンターを変える」が入っています。

  1. Word を閉じる
  2. [スタート]→[設定]→[Bluetooth & デバイス]→[プリンター & スキャナー] を開く
  3. ​「Windows に既定のプリンターの管理を許可する」​ をオフにする(オンのままだと、最後に使ったプリンターが自動で既定になります)
  4. 手元で確実に動くプリンター(Microsoft の Word 向け手順では Microsoft XPS Document Writer)を選び、​**[既定に設定]**
  5. Word を起動して比べる

手順6: 標準テンプレート(Normal.dotm)を作り直す

どの文書でも挙動がおかしい、起動が異常に遅いという場合は、すべての文書の土台になる標準テンプレート Normal.dotm が壊れていることがあります。

  1. Word を含む Office アプリをすべて閉じる
  2. スタート メニューの検索欄に cmd と入力してコマンド プロンプトを開く
  3. 次のコマンドを入力して Enter
ren %userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\Normal.dotm OldNormal.dotm
  1. Word を起動する(新しい Normal.dotm が自動で作られます)

自分で登録したスタイルやマクロ、定型句は OldNormal.dotm 側に残っています。元に戻したいときは、新しくできた Normal.dotm を削除してから OldNormal.dotm の名前を Normal.dotm に戻してください。

手順7: 更新と修復で Word 本体を直す

ここまでで直らなければ、Word 本体の不具合を疑います。

  1. Word を最新にする: [ファイル]→[アカウント]→[更新オプション]→[今すぐ更新]
  2. Office を修復する: [スタート]→[設定]→[アプリ]→[インストールされているアプリ]で Microsoft 365​(または Microsoft Office)の「…」→[変更]
  3. まず [クイック修復]。直らなければ **[オンライン修復]**​(ダウンロードを伴うので時間がかかります)

修復は Word だけでなく Office 全体が対象になります。オンライン修復のあとは、Office へのサインインをやり直す必要がある場合があります。

画面のちらつき・スクロールのカクつきが残るとき

以前は [ファイル]→[オプション]→[詳細設定] に「ハードウェア グラフィック アクセラレータを無効にする」がありましたが、現行の Word ではこの項目が表示されない版があります(Microsoft Q&A でも、新しいバージョンで意図的に外されたと回答されています)。項目が見当たらない場合は、Windows Update とグラフィックス ドライバーの更新を先に試してください。

それでも直らないときに伝えること

サポートや社内の情報システム担当に相談するときは、次の3点を伝えると原因の特定が早くなります。

出典

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