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Excelマクロが動かない・実行できないを直す【2026年6月版・MOTWブロック完全対応】

「いつものマクロ付きブックを開いたら、黄色い『コンテンツの有効化』ボタンが消えて、赤い『セキュリティ リスク』バーになっていた」——これが2026年のExcelマクロ問題の象徴だ。原因の構図は数年前から大きく変わっている。​最大の転換点は、インターネット由来のファイル(MOTW = Mark of the Web 付き)のVBAマクロを、Officeが既定で問答無用にブロックするようになったこと。昔のように「有効化」を1クリックでは動かせない。本稿では2026年時点で本当に効く対処を、頻度と効果の高い順に整理する。

先輩、昨日まで動いてた集計マクロが今日いきなり「セキュリティリスク」って赤帯出て動かないんですけど…!
9:02
それ、たぶんファイルをメールかチャットで受け取り直したでしょ
9:03
あ、はい。Teamsで再共有してもらいました
9:03
それが原因。ネット越しに来たファイルには「MOTW」って印が付いて、Excelがマクロを自動ブロックするの。2022年から既定でそうなってる
9:04
「コンテンツの有効化」ボタンが出ないのはバグじゃなかったんですね…
9:04
仕様。右クリック→プロパティ→「許可する」にチェックで解ける。詳しくは下にまとめたよ
9:05

⚠️ 注記: Excel はバージョン・更新で UI とメニュー位置が変わる。下記は本稿執筆時点(2026年6月、Microsoft 365 / 最新ビルド)の挙動。​​「すべてのマクロを有効にする」は使わないこと。マルウェアの主要侵入経路であり、推奨されない。


ざっくり要約(まず結論)


原因の早見表(症状 → 原因 → 一次対処)

症状・メッセージ 主な原因 まず試す対処
赤帯「セキュリティ リスク… ブロックされました」 MOTW(ネット由来ファイル) 右クリック→プロパティ→許可する / 信頼できる場所
黄帯「セキュリティの警告」+有効化ボタン ローカル由来でマクロ無効設定 [コンテンツの有効化] をクリック
マクロが一覧に出ない・保存で消える .xlsx で保存している .xlsm / .xlsb で保存し直す
「コンパイル エラー」「ユーザー定義型は…」 参照設定の破損 VBE → [ツール] → [参照設定] でMISSING解除
「実行時エラー '9'/'1004'」 シート名・セル参照のズレ コードの参照先を現状に合わせ修正
特定環境だけ落ちる 32/64bit 非互換(Declare PtrSafe 対応・LongPtr へ修正
起動から重い・突然死 アドイン/セキュリティソフト干渉 excel /safe で切り分け

対策1: MOTW ブロックを解除する(2026年の最頻ケース)

ネット・メール・Teams/Slack・ダウンロードフォルダ経由で来たファイルには Mark of the Web(MOTW)​ が付き、Office はその中のVBAマクロを既定でブロックする。表示されるのは黄色い「有効化」ボタンではなく、​赤い「セキュリティ リスク」バーだ。

ファイル単位で解除する(いちばん手軽):

複数ファイルをまとめて解除する(PowerShell):

# 単一ファイル
Unblock-File -Path "C:\work\macro.xlsm"

# フォルダ内をまとめて
Get-ChildItem "C:\work\*.xlsm" | Unblock-File

ブロックされたときに実際に表示されるメッセージと解除操作は、この動画が分かりやすい(2026年現在の挙動とほぼ同じ)。

💡 ポイント: MOTW は「どこから来たか」の印。社内の信頼できる相手からのファイルでも、ネット経由なら付く。​毎回解除がだるいなら、次の「信頼できる場所」が本命


対策2: 「信頼できる場所」に登録する(毎日使う人の本命)

特定フォルダを信頼できる場所に登録すると、​そこに置いたファイルは MOTW があってもマクロが動く。業務で固定のマクロブックを使うならこれが最適。

設定場所 効く範囲 向いている用途
右クリック→許可する そのファイル1個 単発で受け取ったファイル
信頼できる場所 フォルダ配下すべて 毎日使う固定マクロ
トラストセンターのマクロ設定 Excel全体の既定動作 基本は「警告して無効化」のまま

対策3: トラストセンターのマクロ設定を正しく選ぶ

[ファイル] → [オプション] → [トラスト センター] → [トラスト センターの設定] → [マクロの設定]

注: この設定は「マクロを無効化したつもりがない」のに動かない時の確認用。​赤帯ブロックの主因は MOTW なので、まず対策1・2を見ること。​


対策4: ファイル形式を見直す(.xlsx ではマクロは死ぬ)

意外と多い初歩のワナ。​**.xlsx 形式はマクロを保存できない**。保存時に「マクロなしのブックとして保存しますか?」を素通りすると、コードごと消える。

拡張子 マクロ 用途
.xlsx ❌ 保存不可 マクロなしの通常ブック
.xlsm ✅ 可 マクロ付きブックの標準
.xlsb ✅ 可(バイナリ) 大規模・高速。マクロ可
.xls ✅ 可(旧形式) 互換目的のみ。非推奨

対策5: 参照設定の破損・コンパイルエラー

「ユーザー定義型は定義されていません」「コンパイル エラー」が出るなら、参照しているライブラリが環境間でズレている。


対策6: 参照先のズレ(実行時エラー '9' / '1004')


対策7: 32bit / 64bit の非互換

古いマクロを64bit版 Excel で動かすと、Windows API 宣言で落ちることがある。


対策8: アドイン・セキュリティソフトの干渉を切り分ける


それでも直らないときの最終手段


安全に運用するための恒久対策


まとめ

2026年の「Excelマクロが動かない」は、​まず赤帯(MOTW ブロック)か黄帯(通常の無効化)かを見分ける——これが最大の分岐だ。赤帯なら右クリック「許可する」か信頼できる場所、黄帯なら有効化ボタン。次に .xlsm で保存できているかを確認し、そのうえで参照設定・参照先のズレ・32/64bit・アドイン干渉を順に潰す。​​「すべて有効化」に逃げず、信頼できる場所と署名で“安全に動かす”運用に寄せるのが、結局いちばん速くて安全だ。

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