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Plan9 mount failed: invalid argument が出たら、まず Windows 更新後かどうかを見る

Claude Code の Cowork で、ホスト側は成功しているのにゲスト側だけ Plan9 のマウントが全部失敗する症状が、Windows 更新の直後にまとまって出ています。報告されている issue は #92984、#92958、#93283 です。

読者がいちばん気にするのは「自分のケースかどうか」だと思うので、先に切り分けます。issue で一致しているのは、Windows 11 上の Cowork で、VM は起動するのに Plan9 share の mount だけが落ちることです。ホスト側の attach は成功扱いでも、ゲスト側では Plan9 mount failed: invalid argument になり、その結果として sandbox-helper: no Plan9 drive shares mounted under /mnt/.virtiofs-root/shared が出ます。#93283 では、この一次症状に加えて create: RPC error -1: ensure user: user <session-name> already exists という二次症状(前回の異常終了で残った VM ユーザーが再作成をブロックする)も報告されています。

この症状そのものを手元の Windows 実機で再現できたわけではありません(本記事の検証環境は下記の通りで、Windows / Hyper-V 環境ではありません)。以下は GitHub Issue と Microsoft 公式ドキュメントの一次情報にもとづきます。

[env_summary]
検証日時    : 2026-09-13T00:00:00+09:00
検証方法    : GitHub Issue(anthropics/claude-code #92984 #92958 #93283)および
              Microsoft 公式の KB5124008 ドキュメントの内容確認。Windows 実機での
              再現は行っていません。

更新後にこの状態になる

#92984 では、Windows 11 の累積更新 KB5124008 (OS build 26200.9445) を入れて再起動したあと、Cowork の local sandbox がホストドライブを mount できなくなったと書かれています。VM 自体は起動し、vsock RPC も動き、ホスト側の HcsModifyComputeSystem は各 Plan9 share について hr=0x0 を返す。それでもゲスト側では 9p mount が invalid argument で失敗する、という流れです。報告者はタイムスタンプ付きで、更新前は mounted 9/9 Plan9 shares、KB5124008 適用後は同じ VM・同じ Claude Desktop バージョンで mounted 0/9、wusa /uninstall /kb:5124008 で再び 9/9 に戻ることを確認しています。

#92958 は Windows 11 ARM64 環境で、対応する累積更新 KB5124012 (build 28000.2954) について報告しています。ここでは Claude Desktop のバージョンを固定したまま Windows のビルドだけを行き来させる A/B 検証をしており、KB5124012 が入っているビルドでは 15 回中 15 回失敗、外したビルドでは 15 回中 15 回成功、と明確な相関を確認しています。アプリ側のバージョンが変わっていないので、少なくともこの報告の範囲では「Claude Desktop の回帰ではなく Windows 側の変更が原因」と読めます。

Microsoft が既知の問題として認めている

#92984 や #92958 の時点ではコミュニティ側の相関確認にとどまっていましたが、2026年9月12日時点で Microsoft の公式ドキュメントにこの問題が既知の問題として掲載されています。support.microsoft.com の KB5124008 のページには次のように書かれています(原文英語、和訳は筆者)。

After installing the September 2026 security update (KB5124008), applications that use HCS-managed virtual machines might experience issues when sharing host folder with Linux VMs using Plan9.

Affected virtual machines start normally, but folders shared from the Windows host using Plan9 do not appear or cannot be accessed in the guest environment.

Claude Cowork and the Windows Subsystem for Linux (WSL) are two of the applications affected by this issue.

Microsoft is working on a resolution and will update this documentation when more information is available.

(KB5124008 適用後、HCS 管理の仮想マシンを使うアプリが、Plan9 を使って Linux VM とホストフォルダを共有する際に問題を起こすことがある。該当する VM は通常どおり起動するが、Windows ホストから Plan9 で共有されたフォルダがゲスト環境に表示されない、またはアクセスできない。Claude Cowork と WSL がこの問題の影響を受けるアプリケーションである。Microsoft は解決に向けて作業中で、詳細が分かり次第このドキュメントを更新する。)

つまりこの時点で言えるのは、「Windows 側の既知の問題として Microsoft も公式に認めている」ところまでで、恒久的な修正や公式のワークアラウンドはまだ提示されていません。

手元でできること

issue のコメントで一貫して出ている回避策は KB5124008(ARM64 なら KB5124012)のアンインストールです。#92984 では wusa /uninstall /kb:5124008 と再起動で、#92958 では対応するロールアップの削除で、いずれも復旧が確認されています。ただし該当更新はセキュリティ更新なので、外すとその分の修正が失われる点は踏まえておく必要があります。

更新を外せない・外したくない場合の代替として、#93283 では「サンドボックスを使わずに作業する」方法が報告されています。具体的には、Word の文書を UTF-8 を明示指定した .txt としてエクスポートしてやり取りする、というものです(Word の既定は ANSI で、非 ASCII 文字が化けるため UTF-8 の明示指定が必要、とのことです)。書式は失われますが、シェルが使えない状態でも文書のやり取り自体は継続できます。

もし同じ症状に当たったら、確認の順番はこうなります。

  1. Windows の直近更新に KB5124008(x64)または KB5124012(ARM64)が入っているか確認する
  2. 入っていて、Cowork の shell が Plan9 mount failed: invalid argument と sandbox-helper: no Plan9 drive shares mounted under /mnt/.virtiofs-root/shared を返すなら、上記の Microsoft 既知の問題に該当する可能性が高い
  3. 恒久対応を待てない場合は、該当 KB のアンインストール、またはサンドボックスを使わない代替手段を検討する

この件はまだ Microsoft 側で修正版を準備中の段階で、恒久対応は出ていません。現時点で書けるのは「Microsoft も既知の問題として認めている」ことと、「KB のアンインストールで復旧した報告がある」こと、そこまでです。


検証環境

検証日時    : 2026-09-13T00:00:00+09:00
検証方法    : GitHub Issue(anthropics/claude-code #92984 #92958 #93283)および
              Microsoft 公式の KB5124008 ドキュメントの内容確認。Windows 実機での
              再現は行っていません。

参照した Issue(anthropics/claude-code): #92984, #92958, #93283
参照した公式ドキュメント: KB5124008 (Microsoft Support)

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