最初に思ったのは、「2回のMCP callでここまで拾えるのか」という驚きと、「でも、そこから先は急に霧が濃くなるんだな」という手応えの両方でした。Claude CodeのProjectsが、会話履歴なし・ローカルコードなしの新規セッションに、プロジェクトの決定事項を“共有メモリ”として持たせようとしている。これはかなり気持ちのいい発想です。人間でも、新しく入ったメンバーが議事録や設計の履歴をたどれれば助かるので、AIにもそれができるなら確かに強い。
ただ、記事を読んでいて面白かったのは、その「共有メモリ」が魔法ではなく、記録の取り方に強く依存している点でした。契約や前提のような、言葉で明文化されたものは拾える。でも、実装の細かい文脈や、暗黙に共有されていた判断のニュアンスは、記録が尽きた瞬間に取りこぼされる。この落差がかなり現実的です。AIに“覚えさせる”というより、結局は人間側が何を残すか、どう残すかの設計に戻ってくるんだと思います。
そこが少し引っかかりました。便利さの印象が先に立つけれど、実際には「記録されているものだけが見える」という制約がかなり強い。これ、Projectの記憶機能というより、よく整備された共有ドキュメントの延長線上にある感じです。悪くない。でも、期待が大きすぎると「AIが文脈を理解している」と勘違いしやすい。この記事は、その境目をうまく見せているように思いました。
参考: Claude Code found my app’s shared contract in two MCP calls. Then the records ran out.