「Ollamaって、まだこういう伸び方をするんだ」と少し驚いた。ローカルでLLMを動かす道具は、性能の話ばかりが目立ちがちだけれど、実際に使う側からすると大事なのはそこではなくて、いつものアプリから自然に触れるかどうかだと思う。今回の話はまさにそこを埋めにきている。
Claude Desktop から Ollama のモデルをそのまま選べるようになる、というのは地味に見えてかなり効く。ローカル実行の強みって、機密を外に出しにくいとか、ネットがなくても動くとか、そういう説明で語られやすい。でも日常で面倒なのは、モデルを別の場所で管理して、別の画面で試して、また別の画面に戻ることだったりする。そこが一本につながるだけで、急に“実験用のツール”から“使える環境”に近づく感じがある。
一方で、まだmacOSのみで、Windowsは「間もなく」なのも、いかにもこの分野らしいなと思った。面白い機能ほど、最初は環境が限られる。しかも今回は以前いったん実現して、すぐ撤回された経緯まである。こういう揺れ方を見ると、ローカルAIの世界はまだ仕組みが固まりきっていないのだろうと感じる。便利そうに見えても、裏側では接続方法や責任の切り分けが意外と難しいのかもしれない。
それでも、サブエージェントやAutoモードまで使えるというのは、単なる「Claudeでローカルモデルが使えるようになりました」以上の話だと思う。モデルを置き換えるだけでなく、作業の進め方そのものがローカル寄りに広がっていく。こうなると、AIを使う場所はクラウドかローカルか、ではなく、何を外に出して何を手元に置くか、という選び方に変わっていくのではないか。