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フォルダの中身を棚卸しして「何が入っているか」を一覧化する

フォルダを見て「何が入っているか」を口で説明できないなら、だいたい整理は崩れている。ファイル名を眺めるだけでは足りないし、サブフォルダが深いと、人間の頭ではすぐ抜け落ちる。Claude Code は、その見落としを雑に埋める道具としてかなり使える。
やることは単純だ。指定したフォルダの中身を洗い出し、階層ごとに一覧にする。必要なら、種類ごとに分ける。重複っぽいものや、でかいファイルが混じっていないかまで見える。ディスク整理でも、案件フォルダの把握でも、書類の棚卸しでも効く。

最初に大事なことを言うと、Claude Code に「このフォルダを見て要約して」とだけ投げるのは雑すぎる。そうすると、見出しだけのふわっとした返事になりやすい。欲しいのは要約ではなく、一覧だ。しかも、後で自分が再利用できる粒度の一覧である。

たとえば、こういう頼み方をする。

claude

プロンプトでは、まず目的をはっきり書く。

このフォルダの中身を棚卸しして、何が入っているかを一覧にしてください。
人間が後で整理しやすいように、次の順で出してください。

1. 直下のフォルダ名
2. 各フォルダの中にある主なファイルの種類
3. 目立つ大きいファイルや、数が多い種類
4. 迷ったら「用途が分かる名前」「雑多なもの」に分ける

ファイルの本文は全部読まず、名前と構成を中心に見てください。
結果は箇条書きで、フォルダごとに短く整理してください。

これで終わりでもいいが、実務ではもう一段、出力の形を縛るとかなり使いやすい。たとえば、案件フォルダや資料フォルダなら、こんな感じだ。

このフォルダを棚卸しして、Markdown の一覧を作ってください。

出力形式:
- フォルダごとの見出し
- その直下にある主なファイルを3〜10個程度
- 似た役割のファイルはまとめる
- 空のフォルダがあれば明記する
- それぞれに「これは何のためのファイルか」を短く推定する
- 推定が難しいものは、無理に言い切らず「用途不明」と書く

注意:
- 本文の中身を勝手に断定しない
- 拡張子から分かる範囲で十分
- 必要なら、最後に「片付け候補」も付ける

この「拡張子から分かる範囲で十分」という一文が地味に効く。Claude Code は真面目なので、深読みし始めると余計な時間を食う。棚卸しで必要なのは、内容の完全読破ではない。どこに何があるかの地図だ。

実際、筆者は最初に「全部読んで整理して」と頼んで痛い目を見た。資料フォルダの棚卸しのつもりが、議事録や下書きの細部まで拾いにいって、出力が長くなるだけで終わった。こういうときは、読む対象を絞るほうが速い。ファイル名、階層、種類、サイズ感。この4つで十分なことが多い。

少し踏み込むなら、Claude Code に「一覧表」にしてもらうと後で見返しやすい。Markdown の表が苦手でなければ、こう頼むとよい。

このフォルダの棚卸し結果を表にしてください。

列は次の4つです。
- パス
- 種類
- 数量またはサイズ感
- メモ

種類は、画像、文書、コード、圧縮ファイル、その他に大きく分けてください。

ただし、表にこだわりすぎると逆に読みにくくなる。フォルダ数が多いなら、表より見出し+箇条書きのほうが追いやすい。人間は、でかい一覧表を最後まで見ない。ここは割り切ったほうがいい。

棚卸しでありがちな失敗は、対象が広すぎることだ。ルート直下の巨大フォルダを丸ごと見せると、Claude Code は当然ながら全部を細かく拾いきれない。特に、キャッシュ、依存関係、生成物、アーカイブが混ざると見づらくなる。だから、まずは範囲を切る。

このリポジトリの `docs/` フォルダだけを棚卸ししてください。
コード本体は見なくていいです。
この案件フォルダのうち、`2024-` で始まるサブフォルダだけを一覧化してください。

フォルダ整理で使うなら、この「範囲を切る」指示がかなり大事だ。全部を一気に見ようとすると、何を残して何を捨てるかの判断が鈍る。少ない単位で回したほうが、棚卸しの精度が上がる。

一方で、やってはいけない頼み方もある。
「不要なものを消して」といきなり言うのは危ない。まず棚卸しだ。何があるか分からないまま削除に行くと、あとで必要な資料まで巻き込む。筆者も一度、似たような依頼で「整理」だけを先に進めたら、残すべき原稿の最新版がどれか分からなくなった。まず一覧を作る。削除はその後だ。

安全に進めるなら、こう段階を分ける。

まず削除や変更はせず、一覧だけ作ってください。
次に、重複しそうなファイル名、古そうな日付のファイル、巨大ファイルの候補を挙げてください。
最後に、私が確認したら整理案を出してください。

この順番なら、Claude Code を「勝手に片付ける人」ではなく「整理の助手」として使える。ここを取り違えるとだるい。

非エンジニアの使い方でも同じだ。たとえば、案件ごとの書類フォルダが散らかっているなら、こういう依頼が効く。

このフォルダの中身を、案件で使う書類として棚卸ししてください。

知りたいこと:
- 契約関連
- 請求関連
- 打ち合わせメモ
- 送付済み資料
- 下書き
- その他

ファイル名から判断できる範囲で分類し、どこに何が集まっているかを一覧化してください。

このやり方のいいところは、ファイルの中身を全部読まなくても整理の見通しが立つことだ。何が入っているか分かれば、次の作業は決めやすい。重複を消すのか、古い版をまとめるのか、用途不明のものを別に逃がすのか。棚卸しは地味だが、後工程の迷いを減らす。

少し応用するなら、棚卸しの結果をそのまま「整理方針」に変えるといい。単なる一覧で終わらせず、Claude Code に次の一手まで書かせるのだ。

一覧化のあと、次の観点でも整理してください。
- すぐ残すべきもの
- 内容が近く、統合候補になりそうなもの
- 旧版っぽいもの
- 中身を確認しないと判断できないもの

ただし、削除は実行しないでください。

ここまで来ると、棚卸しは単なる目録作りではなくなる。フォルダの健康診断になる。何が多すぎるのか、どこに古い資料が溜まっているのか、どの階層が無秩序なのかが見えてくる。

最後にひとつだけ言っておく。棚卸しの精度は、指示の明確さでかなり変わる。
「一覧にして」だけだと弱い。
「階層ごとに」「用途で分けて」「サイズが大きいものを拾って」「削除はしない」とまで書くと、実用になる。
曖昧なお願いは、曖昧な結果しか返さない。これはかなり容赦ない。

フォルダをちゃんと把握したいなら、まずは小さい範囲で一覧化する。次に、用途別に分ける。最後に、片付け候補を出す。この順で回すと、無駄に迷わない。Claude Code は、そのための下書きを作る役としてかなり強い。

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