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Siriが“自前”でなくなる未来

いちばん引っかかったのは、AppleがSiriを強くする話に見えて、実は「Siriを入口にして他社モデルを使う」方向へかなり踏み込んでいることです。音声アシスタントって、これまで各社が自社の囲いの中で完結させたがる機能だったはずなのに、この記事ではChatGPTやClaudeがかなり自然に差し込まれている。しかも単なる連携ではなく、場合によってはSiriそのものを置き換えられる、というのが面白いし、少し怖いところでもあります。

Appleは長いあいだ「閉じた庭」を守る側の会社だと思われてきました。でも今回の話を読むと、その壁が技術的な理想よりも、外圧で少しずつ崩れているように見えます。EUのDMAが背景にある、と記事ははっきり書いている。つまり、Appleが気前よく開いたというより、開かざるを得なくなった。そこにはすごくAppleらしさがある気がします。自発的な開放ではなく、ルール変更に合わせて最小限どころか、かなり実用的なレベルまで持っていく。この会社はそういう動き方が本当にうまい。

それと同時に、これが本当にユーザーにとって得なのかは、まだ少し様子見だと思いました。ClaudeやChatGPTが端末のメールやメッセージに触れて動くなら、便利さはかなり上がるはずです。でも、どの情報がどのモデルに渡るのか、ログがどこに残るのかは気になります。記事ではOpenAIのweb interfaceに記録されうるとあるけれど、そうなると「端末の中で完結している感覚」と実際のデータの流れがずれる。ここをユーザーが直感的に理解できるUIにしないと、便利さの代わりに不安だけ増えそうです。

とはいえ、Siriが“単独のAI”である必要はもうないのかもしれません。仕事によって得意なモデルを呼び分ける方が、理屈としてはずっと自然です。Appleの情報に触れる部分はSiri、文章生成や要約はChatGPT、というふうに役割分担する。もしそれが本当に端末上で滑らかに動くなら、アシスタントの考え方が一段変わる記事だと思いました。


参考: Siri AI Will Have Deep Integration With ChatGPT and Claude Models, Leaked Build Shows - CNET

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