「Halupedia」は、タイトルだけ見ると百科事典っぽい響きがあります。
でも、説明文がかなり挑発的です。英語では
An encyclopedia of a universe that does not exist until you visit it.
つまり、「あなたが訪れるまで存在しない宇宙の百科事典」。
この一文だけで、もう十分に面白いです。
普通、百科事典は「すでにある知識をまとめたもの」ですよね。ところがHalupediaは逆で、見た瞬間に初めて世界が生まれるような雰囲気を持っています。ここがまず発想としてかなり好きです。
元記事の本文は実質的に「Halupedia」という名前だけで、詳細な説明はありません。
つまり、ここでは内容を細かく読むというより、サイト自体のコンセプトを味わうのが本筋だと思います。
こういうサイトは、いわばウェブ上のアート作品に近いです。
情報をきっちり伝えるというより、
と、見る人の頭の中に物語を起こさせるタイプ。
個人的には、こういう「説明しすぎない」作りはかなり好みです。Webって便利なだけじゃなく、意味不明なくらい面白くてもいいと思うので。
このフレーズ、かなり強いです。
「宇宙」は、ふつうは人間が完全には把握できないほど広くて複雑なものを指します。そこにさらに「存在しないまである」と来ると、現実と虚構の境目が一気にゆらぎます。
たとえば、こんな解釈ができそうです。
もちろん、これはあくまで解釈です。
でも、わざわざ「存在しない」と言い切るあたり、ただのSF風の飾りではなく、概念そのものを楽しませる意図があるのではないかと思います。
Halupediaの面白さは、情報量の多さではなく、情報の少なさにあります。
ふつうのサイトは「何が書いてあるか」が重要ですが、ここでは「どれだけ想像させるか」が主役です。
これはWeb表現としてけっこう重要で、
という作りは、SNS時代の「即理解できることが正義」という流れに逆らっている感じがあります。
その反骨精神、ちょっと気持ちいいです。
Halupediaは、次のような人に向いていそうです。
逆に、
「何が載っているのか具体的に知りたい」
「役立つ情報がほしい」
という人には、かなり不思議に感じるはずです。
ただ、そういうズレこそがこのサイトの狙いなんじゃないかと思います。
Halupediaは、**“存在しない宇宙の百科事典”という一行で世界観を作り上げる、かなりコンセプチュアルなサイト**です。
内容を説明しすぎないことで、かえって見る人の想像力を強く引き出してくるところが魅力だと思います。
情報サイトというより、Webを使った短い詩とか入口だけがある異世界に近い印象です。
こういう作品は、たくさんの説明よりも「なんだこれ」と思わせた時点で勝ち、なのかもしれません。
参考: Halupedia