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Claude Codeをもっと安く使う?「deepclaude」でAnthropic互換バックエンドを差し替える話

キーポイント

まず何の話?ざっくり言うと「Claude Codeの節約版」

GitHub の deepclaude は、​Claude Code の autonomous agent loop(自律的に考えて、ファイルを読んで、編集して、コマンドを実行して…を繰り返す仕組み)​を、Anthropic 以外のモデルでも動かしやすくするプロジェクトです。

ここでいう「agent loop」は、ざっくり言うと

  1. AIが状況を読む
  2. 必要なファイルを開く
  3. コードを直す
  4. テストやコマンドを走らせる
  5. 結果を見てまた考える

という流れを何度も回す仕組みのことです。
人間が毎回指示しなくても、ある程度「勝手に進めてくれる」ので、ハマるとかなり便利。逆に、使ってみると「あ、これがAIエージェント感か」と実感しやすいところでもあります。

で、この deepclaude はその体験を維持しつつ、​中身のモデルを安いものに置き換えるのが狙いです。
作者の表現を借りれば、​​「body(体)はそのまま、brain(脳)だけ変える」​という発想ですね。これはかなりうまい言い方だと思います。

何がうれしいのか

元記事では、Claude Code は強力だけど 月額200ドルで、しかも利用制限があると書かれています。たしかに、気軽に使うにはちょっと重い。
一方で DeepSeek V4 Pro は、記事の記載では LiveCodeBenchで96.4%、かつ 出力トークンあたり $0.87/M。かなり安いです。

ここで重要なのは、deepclaude がやっているのは「別物のツールを使う」のではなく、​Claude Code のUXをなるべく壊さずにコストだけ下げることだという点です。

これは実務的にはかなり大きいです。
安いAIツールは世の中にたくさんありますが、結局「普段の開発フローにちゃんと乗るか」が一番の壁。deepclaude はそこを「Claude Code のまま」に寄せているので、導入の心理的ハードルが低いんですよね。

使い方はかなりシンプル

README によると、導入の流れはだいたいこんな感じです。

1. DeepSeek の API key を取る

まず DeepSeek のプラットフォームでAPI keyを作り、少額クレジットを入れる流れです。

2. 環境変数を設定する

たとえば DEEPSEEK_API_KEY を設定します。
環境変数というのは、アプリに「この鍵を使ってね」と渡すための設定値です。ソフト側に毎回直書きしないで済むので便利です。

3. deepclaude をインストールする

Windows なら PowerShell スクリプト、macOS/Linux ならシェルスクリプトを使います。

4. 起動する

deepclaude を実行すると、Claude Code が DeepSeek V4 Pro を使う形で立ち上がる、という仕組みです。

コマンド例としては、次のようなものが紹介されています。

このへん、かなり親切です。
特に --cost--benchmark があるのはいいですね。​​「安いと言われても本当に安いの?」​とか、​​「速度はどうなの?」​を自分で確認できるのは安心材料です。

どんなバックエンドがあるのか

README では、主に次のバックエンドがサポートされています。

image_0001.png

個人的に面白いのは、​​「全部をDeepSeekで押し切る」だけじゃないところです。
現実の開発って、ずっと最高性能が必要なわけではなくて、8割くらいは「そこそこ賢くて安い」で十分なことが多いんですよね。
そして残り2割の、やたら難しい推論だけ Anthropic に戻す。こういうハイブリッド運用は、かなり理にかなっていると思います。

Claude Code との関係はどうなっている?

README によると、Claude Code は以下の環境変数を見てAPI先を判断します。

deepclaude はこれらを セッションごとに一時的に設定し、Claude Code を起動し、終了時に元に戻すとのことです。

ここは地味ですが大事です。
雑に設定を書き換えると、あとで「元の設定どこ行った?」となりがちですが、deepclaude はその事故を避ける設計になっています。こういう「ちゃんと後始末する」道具は信頼できます。

どこがすごいのか

README の主張をまとめると、deepclaude は次のようなことを可能にします。

つまり、​Claude Code の「仕事を進める力」はかなりそのままだというわけです。
ここはすごく重要です。単に「安いモデルでチャットできる」だけなら他にもありますが、​開発エージェントとしての動きが保たれるのが価値なんですよね。

逆に、苦手なこともある

もちろん、万能ではありません。README では次のような制限も挙げられています。

この「できること・できないこと」をちゃんと明記しているのは好印象です。
AI系の紹介ページって、つい「なんでもできます!」と盛りがちですが、実際の現場では制限の把握こそが大事。
特に画像入力が必要なワークフローでは、これだけで使えないケースもあるでしょう。そこは要注意です。

料金面はかなりインパクトがある

元記事では、コスト比較がかなり強く押されています。

例としては、

といった見積もりが示されています。

さらに、DeepSeek の automatic context caching により、繰り返しのagent loopがかなり安くなる、という説明もあります。
最初のリクエスト以降は、システムプロンプトやファイル文脈がキャッシュされて、安くなるという仕組みです。

image_0003.png

これ、地味にめちゃくちゃ効きます。
エージェント系は「1回で終わらない」のが普通なので、2回目以降が安くなるのはかなり嬉しい。
個人的には、AIツールのコストは「1発の精度」だけでなく、​ループ全体の総額で見るべきだと思います。ここをうまく突いているのが deepclaude の面白さです。

ライトユーザーから重めの開発者まで刺さるかも

README のコスト表を見ると、ライトな使い方でも十分元が取れそうです。
毎日ガッツリ使う人だけでなく、​​「たまにAIエージェントを使いたいけど、月200ドルはさすがに…」​という人に特に刺さるはずです。

しかも deepclaude は、ただ安いだけでなく、​必要なら Anthropic に即戻せる
この逃げ道があるのは安心感があります。
安いモデルをメインにして、難所だけ高性能モデルへ切り替える。これ、かなり現実的で賢い運用だと思います。

セッション中に切り替えられるのが地味に最高

元記事で特に面白いのが、​ライブ切り替えです。
Claude Code の実行中に、DeepSeek / OpenRouter / Anthropic を切り替えられるとのこと。

切り替え方法もいくつかあって、

などが用意されています。

これはかなり嬉しい機能です。
AIの使い方って、実際には

みたいに、状況で変えたくなるものです。
いちいち再起動しなくていいのは、思った以上に快適だと思います。

まとめ: 「Claude Codeを安く使いたい人」にはかなり気になる

deepclaude は、派手な新製品というより、​既存の強い体験を安くするための実用ツールです。
ここが本質だと思います。

AIツールって新機能が目立ちがちですが、実際に使い続けるうえで効くのは、むしろこういう

みたいな地味だけど重要な工夫なんですよね。

もちろん、画像入力やMCPなどの制限はあります。
でも、​​「開発エージェントの大半の作業はDeepSeekで十分では?」​という問いには、かなり説得力のある答えを出しているプロジェクトだと思います。

個人的には、これはかなり面白いです。
AI時代のソフトウェアは、モデルを固定で使うより、​用途ごとに脳を差し替える方向へ進むのではないか——そんな流れを感じさせる一作でした。


参考: GitHub - aattaran/deepclaude

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